おい高橋

高橋の日記を買った。高橋というのは特定の人物名ではなく、手帳を作っているメーカーの名前だ。高橋の手帳はわりと名の知れた定番のアイテムらしく、近所の書店の手帳売り場に積んであった。

ビジネスマンとしては手帳くらい持っているだろうと思って、年末年始に買ってはみるのだが、ひと月も経つと手に取らなくなる。あとで見返すと最初の方のページにちょっとした予定やメモがゴニョゴニョと書いてあるのだが、次第に文字のボリュームが薄くなり、途切れしまい、ついにはまっさらなページになってしまう。そんなことを何年も繰り返している。

けれども今年こそはちゃんと手帳を使おうと思い立ち、スケジュールはもちろん日記も書けるような立派な肉厚の手帳を買った。当然これまで買っていたものより価格も高い。

高橋。名前が良い。高橋の手帳。価格も高橋。

以前「おい小池」という指名手配のポスターが話題になったが、おい高橋である。おーいお茶、というお茶もあった。多いお茶、なのかと思ったが、量が少ないやつも売っているような気がする。


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