「復活の日」感想

 最近流行りのコロナウィルスに関連してこの映画が話題に上がっていたので実際に見てみた。アマゾンプライムビデオにあるのはうれしい。

 冷戦下で核による抑止から新型兵器としてウィルスによる抑止を狙った結果、世界のほぼすべての哺乳類が死んだって設定だった。
 ウィルスの流行で世界中の国が暴動を起こしているとき、日本では、火炎瓶が気軽に投げられていて、現代設定でやっても火炎瓶が飛び交う演出にはならないだろうし、ここが自分が知らない当時の日常だったんだろうなと感じた。
 ウィルスの対策描写として自衛隊が山積みになった死体をガンガン焼いているシーンとして描かれている。現実の武漢でも起きてるらしいという二酸化硫黄の濃度を根拠としたツイートが流れてきたけど、それはデマらしい。

 この映画で最も理解できない存在だったのが、ガーランド将軍だった。こいつは、東側からウィルスの奪還に失敗して、ウィルスを危険視する学者を精神病院に幽閉して問題を隠蔽する無能の親玉だった。その上、大統領たちとの対策会議では、ずっと絶対共産主義殺すマンとして全世界にミサイルをばらまく自動報復システムの起動しか考えてない正直一番狂ってる存在だと思った。
 ソ連でもぽんぽん人が死んでるのに何を考えたらあのような行動になるのか本当に謎である。これは、物語の都合上アホになったわけでなく、冷戦を実際に体験してない自分ではわからない何かがあるのかもしれない。

 ラストの世界中の都市が核攻撃に晒された後にホワイトハウスからチリ南端という直線距離1万キロ超を移動するのはなかなか無理のある終わりだと思った。

 話題になってたから見たけど、ウィルスが題材なだけで今回のコロナウィルスの件とはあんまり似ていないかなって思う。直前にDr.STONEを見たせいで、この作品の人たちには問題を解決する意思が感じられない作品だと思ったのかもしれない。

以上

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?