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【GIGAスクール初めて日記】④学習のパターン化

はじめに

 Chromebookを使い始めたけど、指導案通りに進めることができない、、、、、、。1時間の中で、ネットと教科書を使って調べ学習を行い、その後スライドにまとめる予定なのに、調べ学習だけで時間が終わってしまう。思ったとおりに授業が進まないことありますよね。本記事では、「GIGAスクールはじめて日記」の著者たちが、学習の進め方についての問題をどうのように指導して乗り越えていったのかについて紹介していきます。


①学習アイコンの使用

学習アイコンで見通しをもたせる


 3週間もすると、Chromebookを使う場面や操作方法がある程度固定化してきます。そこで、学習アイコンを作り、黒板に提示することで教師の指示を明確化しました。
 あらかじめ、アイコンがどの操作を意味しているのか子どもたちと共通理解しておくと、授業内での説明時間を削減できました。
 また、授業の導入部で時間配分などの計画を立てることで、見通しをもって学習に取り組むことができました。

②教師と子どもたちの意識のギャップ

代わり映えのない授業に、教師が悩み始めた

 社会では、「学習問題の提示→教科書から情報を抜き取る→スライドで表に整理する→全体発表」といった流れが主流となりました。しかし、毎回スライドで表に整理する部分で、ほとんどの時間を使い果たしてしまっていました。また、発表も特定の子どもに偏るようになっていきました。
 教師たちはこのような授業でこどもは理解できているのか不安に思いました。
 一方、子どもたちにそのことを聞いてみると、意外な声が上がりました。「以前よりも教科書を読み込むようになった」「教科書だけだはわからないことをインターネットで調べられるから以前よりもよくわかる」などなど。
 子どもたちはChromebookを使うことで、これまでよりも学習の深まりを感じていたのです。

③見通しをもたせる工夫

見通しを立てることで、活動の意義を感じやすくなる

 学習の流れを視覚化し黒板に提示しておくことで、子どもたちはいつでも確認することができます。今、行っている活動が次の学習活動とどのようにつながるのかかがわかることで、子どもたちは一つ一つの活動の意義を感じやすくなります。
 また、ユニバーサルデザインの視点からも学習アイコンは有効です。Chromebookの導入以前から行われてきたこれらの見通しをもたせる工夫は、今後も変わらず必要になってきます。


最後に

 Chromebookをつかった授業に対して、教師と子どもたちに意識の差ができたというのは驚きでした。また、Chromebookに限らずタブレットを使えば発表などの意見共有をしやすくなるものだと、勘違いしていました。やはり現場の先生方の声は勉強になります。
 そこで、みなさんにお聞きしたいことがあります。

●どのようなICT支援を行えば、消極的な児童に発表してもらえるか

ぜひ、みなさまのご意見をお聞かせください!



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