せいかく:まじめ

ポケットモンスターシリーズを遊んでいて、少しやりこんでいる方々は、各々のポケモンが持つ「せいかく」に能力値への補正効果が存在することはご存知かと思います。

具体例を挙げるとすれば、「ゆうかん」はこうげきが上がってすばやさが下がり、「ようき」はすばやさが上がってとくこうが下がる、等があります。

どれもせいかくになぞらえて得意不得意の傾向が決まるように設定されており、ポケモン各個体を個性付けする重要な要素になっていますね。

、、、例外も存在します。
どういうことかというと、能力値への影響が無いせいかくがあるのです。
「てれや」、「がんばりや」、「すなお」、「きまぐれ」、そして「まじめ」です。

現実の世界においても、これらの性格傾向を持つ人々は熱中できるものを持っていないか、色んな物事に手を出してひとつの物事に割くリソースが分散していることが多いと思います。
中には手を出したもの全てをそつなくこなして周囲からの評価も自己肯定感も勝ち取っている天才肌の方もいるとは思いますが、、、少数派でしょうね。でんせつのポケモンです。

「まじめ」かつ「きまぐれ」を自負させていただいているぼくも例に漏れず、何となく流れに身を任せた結果覚えた技術はありますが、そのどれもが半端な程度に留まっています。器用貧乏です。

3DCADも仮面ライダーの玩具と連動するものを作って投稿してYouTubeで5万再生がやっと。まともな成果はそれだけ。

カラオケにハマって練習してみた歌も、点数が出て自己満足に留まっています。人を満たすような歌は歌えません。

推しがいるので絵も描きました。ちょっとかわいくキャラが描ける程度で、小物も背景も描けないので世界観を掘り下げることができません。虚無感を覚えモチベーションも低下していきました。

APEXもやっていますが、エイムも立ち回りもまるでダメで中堅にも行けず沼っています。なんとかダイヤ4まで到達して一度やる気を失いました。最近またやっていますが、これも虚無りそうです。

趣味、、、というかリアクションを記録に残しておくために配信もしています。ただ、喋りも碌に出来ずユーモアがあるわけでも無いので身内以外の人が寄ってくることはなく、そもそも身内にも需要がないので視聴者数は常に0人です。

最近喋る練習もしていますが、トークで伸びる人はやはり才能によるものが大きいと思うんですよね。リアルタイムで話すことを頭の中で処理するのはぼくには向いていないと感じています。パターンでしか話せないのです。

いじめられようが家が無くなろうがオッサンにセクハラされようがまじめ一辺倒に生きてきました。その結果ユーモアもなくただただ無難に人と関わるスキルだけが蓄積していって、親密な関係を多く持つ周りの人に比べれば疎外感や孤立感を感じて過ごす羽目になっています。

突出した技術を持たないので、自己アピールできることもありません。強いて言うなら整った顔に生まれられたことは幸運でしたが、アイドルになれるほどでもなく人当たりが良くなった程度に留まったうえに、変人を多く寄せ付ける要因になったのであまり良いこととは思えません。

、、、ところで、昨今のポケモンシリーズには「ミント」というアイテムがあるようです。
正確には「〇〇ミント」という名称で、〇〇には各せいかくの語句が入ります。
ポケモンに与えると、そのポケモンが本来持つせいかくに関わらず、ミントが冠したせいかくと同様の能力値補正に変化するというものです。せいかくそのものを別物にするわけでは無いあたりが、ゲームフリークが倫理を慮ったのだろうと想像させてくれますね。、、、閑話休題。

つまり、「まじめ」なポケモンでも、「いじっぱり」や「ひかえめ」のように突出した能力を得られるのです。
現実にもそんなミントがあったらなあ、と思います。
、、、子供じみた価値観をそのままに育ってしまったので、こんな荒唐無稽なことを考えてしまいます。悪い癖ですが、こんな風に逃避行動に近い思考を取らないとやってられないものです。

そしてまた、いずれは頭の片隅に追いやっていたタスクを思い出して、向き合わなきゃいけない現実に戻っていくのです。

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