見出し画像

ヒトはなぜ死ぬ運命にあるのか 生物の死 4つの仮説 更科功著 新潮選書(2022年5月発行)

本書は新聞の紹介欄で見つけて以来、しばらく探して購入しました。なかなか新潮選書が並んでいる書店が近くにないんですよね。
著者の著作の中には「生物の死」について触れているものもありますが、今回はまっこうから「生物の死」に取り組んだものになっています。

本書では「生物の基本形は不死」であるとしながら、多細胞生物になり体中に複雑な機構を有する我々ヒト(をはじめとする各種生物)が死ぬようになった理由の仮説を4つ紹介しています。

いつものことながら、「断定的に」これが正しいもしくは誤りであるとは語られておらず、若干のもどかしさは感じますが、解明されていない事柄を語る上ではとても正しい記述スタイルなような気もします。

読んでいるとほぉ、とかなるほどとか感心した後で「この記述は他の本で読んだような気が…」と思います。自分の記憶力が衰えているのか、著者の構成がうまいのか。
それがわかっていても新刊が出ると買ってしまうんですよねぇ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?