見出し画像

気が遠くなる未来の宇宙のはなし 佐藤勝彦著 宝島社(2013年11月発行)

著者はインフレーション理論を唱えたことで有名な宇宙物理学者で、他にも宇宙や物理に関するわかりやすい解説書を出しています。

この本は、そんな宇宙についての遠い未来に関する理論・予測をまとめたもので、「眠れなくなる」シリーズの第三弾に当たります。そのため、各章は「夜話」という体裁をとっていますが、本文とはほとんど関係がありません。

内容としては宇宙の終わり・地球と太陽系の未来と終わり・終わりの後の宇宙未来予測などでまとめられていますが、著者独自の理論というわけではなく、現在唱えられている各種理論をまとめたものになっています。

これらの理論・予測は新書などで宇宙に関する解説書を読めば必ず紹介されているものばかりですが、これだけ多方面にわたる未来予測を一冊にまとめているという点では、よくご存じの方でも手元に置いておいて損はないと思います。

何十億年後には地球はおろか太陽もなくなってしまうのはまず間違いがなく、真剣に考えるとちょっと暗くなりますが、SFとして考えれば面白く(興味深く)読むことができます。

それにしてもこういう本を読むたびに思います。

今の人類はいつまで生き続けられるのかなぁ。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?