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「この日が来たか」と思った日

どうも。
Kabaddiです。
今日も文字を書いていきましょう。
文字を書いたり告知動画のために喋ったりしているとアウトプットが多くなるからか、読書欲がむくむくと湧いてきます。
今後は書評記事が増えるかもしれません。
今日は全然違います。

「この日が来たか」と思った日

あれは中学三年生の夏休み明けだったと思います。
電車通学でかつ駅からはバスに乗らなきゃいけないような位置に実家があったため、遊びに行ったりなんらかの行事があった日はとっぷりと暗くなった夜道を歩いて帰らなければなりませんでした。

しかもその夜道、最短距離を行こうとすると小学校の脇を通らなければならないのです。

同世代の人たちにはわかるかと思いますが、小学校高学年〜中学にかけてテレビでは怪談ブームが巻き起こっていました。

その代表作が「学校の怪談」。

いろんなバリエーションで怖がらせてくる、あれです。
(ちなみに映像の雰囲気も含めて1のオープニングがめっちゃ怖いです)

そのブームの中で、夜真っ暗な道の脇に、非常口の緑色のマークが廊下にぼんやり浮かぶ小学校は怖さの頂点でした。

走るとますます怖くなってしまうので、まっすぐ前を見て早足で実家に向かっていたとき。

歩く道の前から同い年ぐらいの女の子が犬の散歩でしょうか、横に小さななにかを引き連れて歩いてきます。

「こんな夜にこの子だけで犬の散歩か…まあまだ暑いしそんなもんよな」

とか思いながらだんだん近づいていくと、どうやら犬ではないものを連れて歩いていることに気がつきます。

犬にしては不自然な4本足で不安定に歩き、大きさはウサギやその他の動物にしては大きく、その表面はつるつるとした皮で覆われています。

前足は長い指で地面をつかみ、頭部にあたるであろう部分には黒々と毛が生えています。

「妖怪を連れた女の子だ…」

直感的にそう確信しました。
妖怪というものが存在するのかは半信半疑でしたが、今日この時に、妖怪というものの存在を認識しました。

「この日が来たか…!」

と心が謎の感慨に包まれ、足を止めてしまいました。

向こうからは妖怪を連れた女の子が歩いてくる。
一歩一歩、間にある街灯の下に差し掛かったそのとき。

女の子の横にいた妖怪はむくりと起き上がり、女の子に向かって言いました。

ねえちゃん、つかれた!!

なんのことはありません。
妖怪は女の子の弟で、ふざけて4本足で歩いていただけでした。

なぜあんなにも完全に妖怪であると思い込み、信じた挙句に「こんな日が来ると思っていた」などと感慨に浸っていたのか。

「こんな日」って何だ。
どんな日だと思って生きてたんだ中学生の自分は。

思春期特有の自分を特別視するという症状が暴走して、男の子を妖怪に見間違え、謎の「こんな日」を迎えてしまったそんな思い出を、実家に帰るたびに思い出します。

同じように日の暮れた実家への帰り道、小学校の脇で目の前から歩いてくる人がいる。
それがあの日と同じあの女の子だったら…それはそれで怖い。

夏も終わりです。

誰かが言いました。
秋は深まるもので冬は始まるもの、春は来るものだけれど、夏だけは終わるもの。

今年の夏はいかがでしたでしょうか。
ではまた、明日。


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Kabaddi :カバディCAROLAN'SのギターボーカルTwitter→https://twitter.com/KabadieCarolan音楽と本が好き。音楽と本の話からいろんな話をしていきます。2019年9月より毎日更新。
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