ヘタレであれ!
今日は熊本に出張でして250キロ以上運転し、1万歩以上歩き回り、取引先と交渉し、つい先ほど業務を終えて帰ってきました。
車の運転中は、ハンドルに対して骨格を使って圧をかけていって肩甲骨を剥がす練習をしながら運転したりしていろいろ修行をしてるんですが、さすがに長時間同じ姿勢というのは疲れます。
特に、職場の若い子を連れていたので、運転しながら変な動きもあまりできないし、まあとにかく疲れました。
慣れないことをすると疲れる。これはまだまだ修行が足りてませんね!
で、今日はブログ書くのもお休みしようと思ってたんです。
が、ちょうど先ほど熊本の弟子からいろいろ質問があったので、(実際は僕が無理やり質問を要求した笑)今日は僕の音楽観とかについて話してみようかな。でも思いつくままに書くので取り留めない文になると思います。
僕は、ヨレヨレでヘタレな感じの音楽が好きです。
高校大学の頃にそれこそ原点となるバンドに出会いまくり、その中のいくつかが↓です。
punkならbuzzcocks、hardcore punkならDEEP WOUND、オルタナポップならdinosaur jr、pixiesなどに強い影響を受けました。pixiesは当時から「ハゲデブ」なfrank blackがほんとに好きで、このいでたちでこのサウンドかよ!!と度肝を抜かれました。あと、ダイナソーjrのj mascisは心の師匠です。DEEP WOUNDでは超絶早くてかっこいいドラム叩くし、ギターもいいし、なによりロック雑誌のインタビューで「卓球が好き、ギターはめんどいし練習しない」とか言っちゃう。昔j mascisの前座をロゴスでしたことがありますが、感極まりすぎて寝れずにライブハウスの前で朝から酒飲みまくって演奏する時にはグダグダだった。
また、カオティックハーコーも当時ハマって発足当時のhydra headかいわいのバンドとかやばくて影響受けました。the huguenotsとか最高ですし、他にもcoalesceとかconvergeとか
fastcoreならcharles bronsonとかe-150ですね。
three one Gとかサンディエゴ関連のlocust、the vss、swing kidsとかもいいすね。
エモのくくりで言ったら、きれい系はあんまり通ってなくて、ebullition関連も聴いてたけど、一枚選べと言われたらtwelve hour turnの1stの一択です。
で、これらの人たち、みんな共通してるとこがあるんです。
それは、みんななんかどこかヘタレているんです。
なんか、ダメ人間ぽさがある。
見た目にはいじめられてそうだったり、今でいう陰気キャってやつなんでしょうけど、全然バンドやってます俺、な感じがない。そんなヘタレな人が音を出したらとんでもないぶっちぎりにかっこいい音を出す。そのギャップに萌えまくっちゃうんです。
だから、若い頃はかなりカオティックなハードコアやってましたが、どんなにイカついジャパコアの人が対バンでも「俺はこのヘタレな格好で勝負してやる」と思ってやってました。
そしたら、怖いイメージのライブハウスに、いじめられてそうな子達も来やすくなるでしょう?笑
あと、リズムがよれてる方が好きです。
クリックでカチッと録音したものよりも、人間の生の揺らぎがある音が好きかな。
Liz phairの初期のカセット宅録とか、たまんないです。家で録音した感じで音も演奏もヨレヨレなんですが、だからこそ良さがある。galaxie 500とかの感じですね。
これがちゃんとスタジオでビチっとやってたら、全然アンテナに引っかからないと思う。
だから僕は、今やってるアカデミーでも、クリックとか、きちんと録音を高い金出して録る、とかには全然興味がわかないし、それをやった方が絶対かっこよくなるとも思わないです。
人間味があるやつが好きなんでしょうね。
あと、26歳くらいの時に一回目の保育士試験落ちた時は、落ちたからあと一年の間に絶対やりたいことをやろうと思い、イギリスにトラッド歌手のkate rusbyを観にいったりもしました。
この人は飛行機嫌いで、現地に観に行かないと絶対に観られない人だったんです。初期のこの人のアルバムはいいです。バックでギター弾いてるian carrという人のギターが、ほんとにいい味出してて弾き方もかっこいいし憧れます。
アイルランドとブリティッシュトラッドはかなりこの頃はまっていて、lunasaとか京都でライブ観て本当に感動したし会場の観客は歓喜の渦だし、アコースティックなのに全然ロックとかに負けてない力強さを感じました。
nic jonesも大好きです。この人はブリティッシュフォークの名手でギターがめちゃくちゃかっこいいし歌心が良すぎるんですが、交通事故で半身麻痺みたいになっちゃった人です。
イギリス旅行の時に偶然路上ライブで観たportico quartetというジャズバンドもやばいです。今でも時々聴いてドラムとかの参考にしてます。特に初期作品がいい。影響受けてハンドパンみたいな楽器も買いました。
アイリッシュ系の音楽家は演奏スキルが尋常じゃないくらい高い人が多いですが、売れっ子ミュージシャンな感じがなくて、そこらへんのパブとかでさらっとやって酒飲んでる感もあって好きです。
poguesとかその極みですね。
素人味とか、生活感とか、労働者感があるものに惹かれているんでしょうね。
で、少し話は変わりますが、ドラムのチューニングとかもぜんぜん僕は下手なんですが、それでもいいや、と思ってるんです。
僕が下手なチューニングで調整した音がもしかしたらどこかの世界的有名ドラマーが高級なスネアで精魂込めてチューニングした音と同じだったりするんじゃねえか?とか思うんです。
それに、バンドって、他の楽器も鳴るわけだし、ドラムだけいい音出てても他の音と融合したら埋もれたり、逆に合わなかったりもするでしょう。
だから、自分の音よりも、他の楽器と混ざった時の音の方がよほど大事です。
だから、そんなに神経質になる必要ないんじゃないかなと思ってます。特に僕がやるようなうるさめの音楽は。それに、俺プロじゃないし。
実際、リハとかでドラムだけ叩いてたらチューニング合ってないのに、みんなで音出したら「いいやん!」ってなるバンドをたくさん観てきてるので。
自分が好きな音が出る方が気持ちいいし良いプレイができますが、「今日良い音がどうしても鳴らねーなー」とか思ってても、他のメンバーが一緒に音出したら「あ、これでいいやん、良い良い!」ってなることも多いです。
なんかほんとにとりとめなく思いつきを書き連ねました。
今日のところはこれにて。
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