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手技を伝える動画教材の流れ【第4章動画教材の構成】

手のスキルを伝える動画教材はどんなふうに作ったらよいのか、構成の話を続けたいと思います。
基本的な動画教材の流れをご説明しましょう。

手技を伝える動画教材の大まかな構成

私がストアカ講座などを通じて、一貫して伝えてきた教材動画の流れはこういうものです。

導入→要点→実演→おさらいの流れ

導入部では完成品を見せる

導入部では、これから見せるのがどういう動画なのかを説明します。

ここで大事なのは、完成した状態を見せることです。
つまり、この動画を最後まで見ると、画面の中でこういう品物が出来上がるのだ、ということを視聴者に伝えます。

作業を最後まで見ないとどんな品物が完成するのかわからない、ということでは視聴者の興味を引くことができません。

ここでは、完成品の特徴などをきちんと伝えてください。
どういう使い道があるのか、機能や特徴はどういうものか、アクセサリーなどであればどんなファッションと合うのが。

そしてこの導入部では、できるだけ先生自身が顔出しをして語りかけていただくほうがよいと思います。

ネット上では「誰がそれを言っているか」ということがとても大切です。
特にリピーターを得ようとするのなら、先生自身の顔が出ることが信頼を勝ち取る上で重要でしょう。

実演は手もと中心になりますので、ぜひ導入部では顔を見せてお話しください。

実演の前に要点のまとめを入れる

導入部の話しが終わったとしたら、すぐに実演を見せたくなると思いますが、その前に重要なのは要点のまとめをすることです。

人間誰しも、どこが重要なのか頭に入っているといないとでは、動画の見方が変わります。
これから見せる実演の中で、あなたが大事だと思っているポイントを3つか4つ書き出してみてください。

ここは文字だけの画面が適しています。
動きのない静止画で十分です。

ただ、文字を見せるだけではなく、解説するなり読み上げるなりして「声でも」届けてください。
というのは、脳のはたらきとして、文字だけで見たことと、文字+声で聞いたことでは頭に入り方が違うからです。

実演は時間短縮がキモ、長い場合は分割

そして製作の実演に入ります。

実演のパートはとにかく時間を短くして見せることに注意を払いましょう。

無駄な時間は編集でカットし、冗長な繰り返しは中抜きして短縮します。
とにかく、あなたの伝えたいテクニックを要領よく、短い時間で伝えてください。

一度見て頭に入らなかったら、視聴者は何度でも見ることができます。
手さばきが早すぎて目に止まられなかったら、再生上でスローモーションにする機能が最近のプレーヤーにはそなわっています。

早回しはできるだけ少なくしましょう
早回しというのは作業の雰囲気は伝わりますが、テクニックはほぼ伝わらないものだと思ってください。

作業自体に時間がかかる場合、また複雑な工程を踏む場合は、動画を小分けにすることを考えましょう。

工程ごとに短い動画にしてあげたほうが、後から見返す時には使いやすいのです。

最後のまとめはふたたび顔出しでお話し

作業の実演を最後まで見せて完成品を見せたら、それで終了とはしないほうがよいと思います。

締めの部分でふたたび先生が顔出しで語りかけましょう。
おさらいをするのです。

最初に要点のまとめを伝えてありますが、実演を見た今になっては頭の中からそれは消えていると思います。
大事なポイントなので、もう一度繰り返しましょう。

さらに、この動画で伝えたテクニックを使うと、どんな広がりがあるのかも話しましょう。

同じテクニックを使って作れるバリエーションを見せるのもいいと思います。
応用編ともいうべきテクニックがあるなら、それも伝えてください。

この締めの部分は、次への導線だと考えたほうがいいと思います。

先生自身が他にやっている講座や動画について紹介するということも、リピーターを獲得する上では大切です。

このようにして、顔と活動を覚えてもらって、次につながるようにお話をしてください。

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