わたしの周波数

ニュースを見ていて、気になることがある。最近、非難するようなニュースを読んで不快なことが多い。言葉の選び方ひとつで、同じできごとでも、良くも悪くも印象付けられる。特にニュースとして配信される言葉は力があるから、この人はどう思ってこの記事をまとめたのか理解に苦しむときさえある。
人は完璧じゃない。迷いながら戸惑いながら、そのときそのときの最善を模索する。嘘も方便、隣の芝生は青い、覆水盆に返らず、、日本でもさまざまな慣用句にあるように、最善と判断したことでも、あとで自分の心の偏った見方に後悔することもしばしばではないか。
日本に住むわたしはこの国に生きて良かったなと思う。色々間違いもするし、まだまだもあるし、海外がよく見えたりもする。でも、素晴らしい自然と四季、長く続く歴史と文化、秩序を尊ぶ国民性、数え切れないほどの素晴らしいところがある国であることに誇りを持っている。どんなできごともいまの日本をより住みやすくするためのきっかけであってほしいなと思う。それがたとえちっぽけな一歩でも。
どこかの国の教育方法の紹介をするなら、いまのことをベースにして、とある国のこれを取り入れたらもっと良くなるのでは、というふうに伝えて、決していままでの方法が悪いとは言いたくない。あるいは淡々と、ある国では、こういった教育方法が、主に取り入れられていると伝えるだけの記事にする。
書く人のスタンスってとても大事。なんでも否定非難だけで済ましたくないと思う。グチや文句を言うのは簡単だけど、それを目に耳にする人の心はささくれ、そういった偏りのある考えを持つ人を増やしてしまう可能性だってある。
わたしは、この国に住んでいる。この国で成長してきたし、この国の言葉で思考する。大切な日本が、長く続いて欲しいから、日本をより良くするために愛情のある言葉を紡いでいきたい。
もちろん逆もしかりで、周りの国の生き方もあり方も尊重しつつ、日本にふりかかる困った話はかわしながら、何故そう言うことを言ったのかしたのかを理解していきたい。
ただ、わたしもまったく完璧じゃなく、発した言葉を思い出しては後悔し、頭を抱えたり夜中に目が覚めたりすることもある。言い繕っても言い訳にしかならない。だからこそ次の言葉を間違える確率を減らしていけるようにいつもこの考えに戻れるようにここにメモしておく。
ラジオの周波数を合わせるように、グチチャンネルではなく、失敗やしくじりごと包み込めるような笑顔と愛情と感謝を発信するチャンネルで、言葉を伝えたい。

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