光る君へ#26いけにえの姫

はぁ〜今日も堪能しました。

ドラマ故か時代考証か、いきなり、ハイ、入内。ではなく、陰陽師の意見があり、考えて、妻に相談して、みなの意見を聞いて、帝に申し入れて、お許しがあって、裳着を済ませて、いよいよ、と 段取りを踏んでいくので、お話がなめらかに進んでいくさまを受け入れていくことができています。

あまり平安のしきたりを知らない人にも、わかりやすくなり、また、道長の思いをちゃんと描かれるからこそ、人間らしさが伝わってきて、いい回だなぁと思いました。

とはいえ、まだ11歳くらいのこどもなのに、大変だよ、、、彰子ちゃん。なんだかんだ言いつつ、帝を手のひらで転がしてる感が前回より増している道長さんだこと。

まひろは、殿方に大事にされるということをはじめて経験して、着る服や調度も整い、落ち着いた日々のなかでおなごの胸のうちの葛藤をつぶさに知っていく。このような経験が源氏物語の切ない女性たちを生み出す想像力の源として蓄えられていくんだなぁ。感情をあらわにして、従順な様子から、段々と感情と振る舞いをわけていく成長を感じます。

この物語、登場人物の一人一人が、なんと輝いていることだろうと思います。たくさんの姫、殿方、従者や、女たちも性格をちゃんと書き分けられていて、俳優さんもぴたりと合っているようで、感心してしまいます。
何ヶ月も前から、さまざまな所作の練習をしてきたと、別の番組で実資さまの秋山さんがおっしゃってました。手は見せない、左足から段にかけるなどなど、徹底した考証と、俳優のかたお一方お一方の努力が、この大河ドラマを彩っているのだなと、あらためて、素晴らしさに感じ入ります。

わたしのお気に入りキャラは、やっぱり行成ですね。あのちょっと控えめな感じが、なんとなく愛おしい。帝に押し切られそうになるとか、お願いもゴリ押しで無茶をするでなく、心根がやさしい。

あと定子ちゃんも。帝の寵愛をありがたいと言いつつも、ただそれにすがるだけの自分という不安定な立場をわかりながらなんとか生きている儚さが切なく伝わってくる。

逆に苦手キャラもあんまりいないのが、またすごい。みんな人間味があって、嫌なことするなぁと思うシーンもあるけど、だってこうだから、みたいな動機も描かれるので、憎めない。

宣孝さまは、すごくわかりやすいひとなので、まひろちゃんももっと振る舞い方を考えたらいいのに、なんて思っちゃう。

最後に出てきた石山寺。さわさんとたどった道で、道綱母とも会ったところ。何度も何度も交差する、まひろと道長の糸がまた邂逅するのですね、どんな展開になるのか、本当に楽しみです。

地震だ大水だと、当時も天変地異があったのですね。帝が政を疎かにして、出家した中宮を引き留めているからと言っていました。いまも地震だの線状降水帯だの、天変地異と言ってもいいのかも。ドラマでは彰子ちゃんの入内で、清めるのだなんて言ってましたが、いまもそのような対策があるんだろうか?晴明がいたら聞いてみたいね。

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