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大事なシャーペンが壊れたので全く同じものを買ったけどなぜか満たされないというなんかエモい風なお話

こんにちはこんばんはおはようございます。
kaaayoと申します。
なんというタイトル!笑
過去語りのお時間です。

***

中学3年の時、
勉強大嫌いの落ちこぼれちゃんだった私は高校入試に死ぬほど苦しんでおりました。

そして私の親もまた、相当頭を悩ませていたと思います(;'∀')
何とかして私のやる気を上げていこうと色々な問題集、参考書を一緒に買いに行ってくれたりしていました。
今思えば長女の(親にとっても初の)受験、気が気ではなかったのだろうと。

当時、行きたい高校の推薦枠をもらえず、一般試験も受験者が多くて倍率が高かったことで担任からやんわりと方向転換を勧められ受験すらさせてもらえませんでした。
安パイで勧められたのは私立の少しお金のかかる女子高校…
私が最終的に保育士という職業を目指していたこともあり、その高校なら系列の幼児教育学科のある短大にも成績次第ではあるが確実に入れるという理由付きで…
(今思うと、それ勧めるのならもっと前のタイミングじゃね?!とますます担任への不信感は大きいですが←)

もっと勉強していればと思っても後の祭り、私はその女子高校か、地元に近く少しレベル低めの公立高校か、を選ばなければいけませんでした。
ただ、その公立高校には小学校中学校と私をいじめていた先輩が通っていて、私も行きたくなかったし親もそれを理解してくれていました。

そんな中で、父が私を連れて少し専門的な文具屋さんに連れて行ってくれた時のこと、
「どんなに高いやつでもいいから自分の好きなやつを選べ」
と。
その意図はわからぬまま、色んなものをその場で試し書きして悩んで選んだのがこのぺんてるのグラフギアというシャーペン。

これは製図用、絵描き用のシャーペンで、適度な重量感があり重心がきちんと維持されるので字も絵も書きやすく握りやすく、ぴたっと手になじんでくれて、これは良い出会いを果たしたなと思ったほどの衝撃。
とはいえ、今自分で買うとなっても大して高いものではないのです。


でも、当時中学生の私からしたら1000円(Amazonでは値引きでこのお値段ですが元値は1100円)のシャーペンって高級品です。

「これでやる気出してちゃんと頑張れよ」
「金を出すのは親の役目だ。どんなに金のかかる高校でもそれは俺たちが何とかすることだから、お前はそこを心配せずちゃんと勉強してやりたい仕事につけるように努力すればいい」

という言葉とともにプレゼントしてくれました。
自分の学習能力のなさで親に苦労をかけてしまうことを悔やむとともに、でもどうにもならない状況にずっと切羽詰まっていました。
結果、お金のかかる私立高校、そして家から通えないので下宿生活のサポートまで金銭面でも本当に苦労をかけてしまいました。
ですが、父の言葉とそのシャーペンとともに受験を乗り切り、その私立女子高校へ入学。礼儀作法を重んじるその高校では色々と他校では学べないようなことも学ぶことができ、学習面も本当に頑張って成績も上げました。
卒業するときには学年10位以内に入ることも出来ました。

あの落ちこぼれちゃんだったこの私が…
「地元の系列短大ではなく別の大学でも充分推薦できるからよく考えなさい」
と担任から言われるほど…

そうなんですよ。
私にとってはおまじないのようなシャーペンです。
これがあったから乗り越えてこられたお守り。

あれからもうかれこれ約20年…
ずっと大事に使い続けていたんですけれど、つい先日、中のばね部分が壊れてしまい修理不能に…何とも言えぬショックでした。
でもこの書き味も気に入っていたし同じものが売っているかと調べたらあったので購入したんです。
けど、復活した!!っていう気持ちよりも、全く同じシャーペンのはずなのに違うんですよね。想いの違いなのかな。
20年という月日を一緒に歩んでくれたシャーペンにこめられてきた気持ちだけは、姿かたちがいくら同じものでも新品にはカバーできなかった。

だからね、捨てられないんです。
捨てられないし、かといってどこかにしまうこともできないでいるんです。

ペンケースのスペースを1本分無駄にしても、
ずっと持っていたくて。
今もずっと私のペンケースに居てくれてます。
大事な大事なお守りです。
感謝の気持ちをサインして。

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今度は新人君とまた楽しいエモい思い出を積み重ねていくつもりです!

これって人づきあいにも通ずるものあるね。
物を大切に、人とのつながりを大切に。

今日はそんな感じで|ω・)!

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