メリー・ポピンズを観てきました。

そう。
私も観てきました。

大人プリンシパルのWキャストたちが魅力的過ぎたので、できるだけフォローできる日程がないか検討して。笑
結果としては、提督以外は観られた、かな、たぶん。

「メリー・ポピンズ」の題が付いてるけど、これは バンクス家の物語 なんだなぁ。
ミセス•バンクスの台詞にあるとおり、メリーの面接をパスしたのは本当はご夫妻なのかも。
メリーの助けが必要だったのは、ご夫妻だったんだろうなぁ。
バンクス家のそれぞれが 直接間接的にメリーに少しずつ背中を押してもらってるように見えて、そこから先は 自分たちで何とかしていかなくちゃいけない。
メリーが去っていった後のバンクス一家の背中が寂しそうでも頼もしくて、とても格好良かったんだよ。

凄いな、メリー。
「もう少し一緒にいたいけど」と出ていくのに、自分のした仕事に誇りを感じたりもして。
そういえば、「いつでも優しくて」と言った弟くんに「その反対よ」と答えてたよな。
「良い子たちなんだよ」というバートに「私が世話をしてるんだから」と胸を張っていたよな。
必要最低限の助けで前に進んでもらう、そのヒントを出す、それを受け取るだけの器量がある、と認められないといけないし、ヒントが出ていることに気が付かないといけない。
凄いな、メリー。
そして、ちゃんと前に進んでいくのがね。
凄いな、バンクス家の皆さん。

ご出演の皆さん、それぞれが素晴らしい持ち味でニマニマしてしまいますねぇ!!
同じ役でも、アプローチが違っていて、どの組み合わせで観ても 違った楽しさがありそう。

残念ながら、原作を読んでいない私。
映画のメリーに近い印象だったのは、どちらかというと平原さん。
パキパキしてスタッカートなメリー。笑
変幻自在でミステリアスな印象の濱田さんのメリーも、とても良かった。
特に濱田さんのメリーは、地声から裏声までの境目が分からなくて、音域が広く感じる。すっげ。

映画のバートの印象に近かったのは、大貫さんかな。
さすがはダンサーな英国紳士然としたピシッとしてる感じがスマートで美しいんだけど、時折ふにゃっとした緩さがあってギャップ萌え?的な?可愛さが素敵。笑
自由闊達を体現したような柿澤さんのバート。
子供たちとの距離感が近くて、次は何をしてくれるんだろう?って楽しく
てワクワクして見ているだけでニコニコしてしまう。
どちらのバートも、視野が広くてメリーが大好きで、優しく強いバートでした。

山路さんのバンクス氏は、真面目てたくさんの事を真摯にこなした結果のガチガチにさなんだろうなーって思う旦那さま。
そして、ずっとプレッシャーと戦っているが故に固まってしまったんだろうな、と思った駒田さんのバンクス氏。
どちらのバンクス氏も子供との距離をどう取ればいいのか分からない感じで、それがもどかしくて、愛おしくて。
バンクス氏が魔法の言葉を発した時に泣けて泣けて仕方なかった。

バンクス夫人も、全然違うお二人で楽しいったらない。
三森さんの夫人は天然系というか、ほわっとして沢山の色々なことを大きく包み込むようなバンクス夫人だったな。
木村さんのバンクス夫人は、元女優っていうのがチラチラ見えるような、自分の歴史に誇りを持っているようなバンクス夫人に見えたんだよね。
どちらの夫人も、バンクス氏も子供たちもとても大切にしていて、でも 今 に迷いもあって、わちゃわちゃになりかけてるって感じは共通しているような感じだった。
どちらも可愛らしくて素晴らしいバンクス夫人!

子供たちは、1組目は大きいお姉さんと小さい弟さん、2組目は双子に見えるようなお姉さんと弟さんでした。
どちらのペアも絶妙な雰囲気で、とても良かった!
双子みたいな2組目のペアの雰囲気がとても新鮮で、こういう組み合わせもアリ!と思えたのが1番の収穫かもしれない。
もちろん、おませなお姉さんとその真似っ子な弟さんの1組目のペアも素晴らしかった!

周りを固める皆さんもとても良かった!
ミセス•グリルのバンクス家を濃縮したようなイライラや、ロバートソン•アイのぽやっとした愛おしさも良かったし、さすがのミス•バードのお二人の二役がもうたまらぬ!!
実はアンサンブルをチェックしていなかったのですが、スウィングが別パートで観れていたようで、それもなかなか面白かったなぁ。

私に無尽蔵のお財布があれば 観たかった組み合わせはあるけど、今回の2回で大満足。
きっとこれもご縁。
この作品も、またいつか観られたらいいなぁ。
と、心から願いつつ。

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