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どの地域、どの学力層の子どもたちも等しく探究スキルを身につけるために

12/22(日)第2回ESIBLAフォーラム「探究学習の最前線」@聖徳学園
で得た気づきをまとめていきます。

①参加者のバラエティ
教育系のイベントの中では、比較的多様な職種の参加者が集まっていました。現場教員、教育系企業のみならず、人材、ケア、など。探究学習が広く注目されていることがわかります。また、企業人が口々に話されていたのが「企業内研修とほとんど同じだ」と言うことです。それは使用するフレームワークが「ほとんど同じ」であり、また、抱えている課題も「ほとんど同じ」ということでした。
フレームワークはどの業界でも十分ストックがある。
であるからこそ、それを効果的に使うためのプログラムデザインをいかに丁寧に設計するかが鍵を握る。
例えば、子どもの気恥ずかしさ、オジさんのプライド、など学びを妨げる要因をほぐしていく仕掛け。はたまた、自分にとってアタリマエ(自明性)を見つめるリフレクションの機会。などなど。


②ワークショップ形式だった意図
45分でワークショップを行うというやや無茶なプログラムにしたのには意図があります。参加者が実際に取り組んでみて感じた「おもしろさ」や「難しさ」がつまり、子どもたちがこれから探究を学ぶ過程で感じることだと知って欲しかったからです。これから探究を教える立場になる参加者が、子どもたちがどのような感情に出会うかイメージできる状態で今後プログラムを組んで欲しいという願いです。
ですが、45分という忙しなさが原因で感じる「難しさ」は取り除くべきでした。プログラム上の反省点です。3月には同様の内容を3時間半かけて実施する機会を頂いています。今回参加できなかった方も改めてご紹介しますので、ぜひご一緒しましょう。

③グループファシリテーターの存在
今回はじめて3人のグループファシリテーター(吉田美幸さん、山下芽以子さん、中尾有岐さん)にサポートして貰いました。具体的には、プログラムのデザイン、会場のレイアウト、参加者の見取りです。ワークショップのように動きを伴う活動では参加者が疑問や不安を抱きやすいため、メインファシリテーター以外にそばで安心を保証してくれるグループファシリテーターがいることに大きな意味があります。また参加者がどのようにワークに参加していたか見取り、僕が拾いきれない声をしっかりキャッチしてリフレクションしてくれて、大変頼もしかったです。議論中心の大人向けWSでも許される限りグループファシリテーターの協力を得るべきだと身にしみて感じました。

最後に
なぜ学校の先生の僕がイベントでお話しするのか。
僕の主な仕事は務める学校で国語と探究の授業をすることです。あとは、担任として学級経営をし卓球部を指導し、校務分掌として掃除をします。
まずは目の前の子どもたちを満足させる努力をしなければいけません。しかし、本当にその教育を必要としている子どもたちは他にもいる。
そんな子どもたちに直節届けることは出来なくても意欲的な全国の教育者の方々にバトンを渡すことはできます。
今年、せっかくの理念がつまらないことで消えてしまう経験を日本はしました。「総合的な探究の時間」は二の舞になって欲しくない。そこに少しでも貢献出来ればと考えています。

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