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ひとつに専念するタイプ② (3)

その子育て時代が今振り返れば一番充実していたと言えるが、その間15年くらいは、専念し過ぎて細かいことは思い出せずにいる。
当時は、早くこの時期が過ぎ去ることを願っていたような気がする。

もし、今戻れるならもう少しじっくりとゆとりを持って子育てをしてみたいとは思うのだが?

そうした子育て時代も終わり、自分のやりたいことができる自由な時間もできた頃に少しずつ仕事を入れはじめたわけだが、そんな中でも子供達の長期休みを重視していたので、自由な時間でできる仕事を優先に選んでやっていた。

そういう意味では、子育ては線を引くようにある時から終わるものではないと、晩年になってから理解するのであった。

親という立場からみれば子供は、40才になる頃までいろいろと気にかかるもののようだ。

その仕事も収入優先にしなくても良かったことは、幸いなことだったと感謝している。

その仕事専念時代は、楽しい時でもあり思い出も膨らんでいる。

この時代に必要があり趣味のようなことにも没頭して、このことが今でも自分を助けていると思える。

退職後は、生き方を大きく変えどちらかと言いば静かに過ごしているが、この生き方こそが自分の人生の中で自分自身に一番専念している時だと思っている。

こうして書いていると思い通りに経過して、苦労のない人生のようなのだが、実際は、波乱万丈な数奇な人生を送って来たのである。

しかしながら、悔いもないのは、やはりその時々に集中し専念していたからではないかと、やはり思うのである。


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