戦争に反対する

いつものように仕事を終えた。
気持ちが落ち込んでいるな、と
更衣室で帰り支度をしながら思った。



落ち込んだ時は、たくさん歩くことに決めている。
川を見ながら歩きたくなって
多摩川にかかる大きな橋を歩いて渡った。
好きな人が、いま何を考えているか、想いを巡らせながら歩いた。




ビルの灯りと夕暮れがとても綺麗だったので
しばらく立ち止まって、川を眺めていた。


川を眺めながら、音楽が聴きたくなって
高橋優の「ほんとのきもち」という歌を聴いた。

隣にいる人を愛すること。
誰かの気持ちを想像すること。

通り過ぎそうになる日常のなかに潜む
愛を、憎しみを、悲しみを、怒りを、喜びを
想像すること。





何よりも大切なことだと、
高橋優の歌声を聴いて思った。




全ての人に与えられるべき、護られるべき日常を
わたしは今日も、享受した。




戦争がはじまっている。
人間らしく生きることを
脅かされる出来事が起きている。


愛する人の笑顔を
当たり前に積み重ねるべき日々を
祈ることもなく得られるべき明日を
脅かされる出来事が、同じ世界で起きてしまっている。


愛する人に笑っていてほしい。
明日の命の心配をすることなく、眠りにつきたい。
生きていく道を、自分で選択したい。




誰にも侵す権利はない、
誰かの、隣の人の、あなたの、わたしたちの日々が
脅かされている。





戦争は、あってはいけない。
愛しい日々は、生きることは
当たり前に護られなければならないから。
それを脅かす戦争は、あってはならない。




想像する。
想いを巡らせる。
学んで、心を動かす。

それができる日常を
明日も積み重ねていけることを願う。
すべての人に。


護られなければいけない。絶対に。








ほんとのきもち/高橋優



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