手術当日


いよいよ手術当日です。


14時半に病院へ行きました。

受付を済ませ、奥に案内されます。

手術ゾーンの手前の椅子に座り、10分おきに瞳孔を開く目薬をさされながら、術中、術後の注意点を聞いたりDVDを見るように言われます。裸眼だし瞳孔開いてきてるしでDVDは全く見えず、音だけ聞きました。

髪の毛を横に束ねて手術用のキャップを被ります。

髪の毛が出てこないようにテープで固定されます。

全然緊張なんてしてないし、手術どんなんやろ〜早くしたいな〜と思っていました。


手術室の1つ手前の部屋に移動します。


血圧を測ると140!!普段110くらいなので明らかに緊張しています。

そう、手術早くしたいな〜はただの強がりだったのです!!!

それに気づいてから急に手術が怖くなります。

ですが、もう瞳孔は開いてきていい感じです。



「手術は全然痛くないけど、眩しいから頑張ってくださいね。さぁ、そろそろ行きましょうか?」

点眼の目薬をさされます。



いやいや、一周回って覚悟出来てない!!!なんて言えずまたまた強がります。

「大丈夫です!お願いします!!!」

本当は大丈夫じゃありません!!!!



いざ、手術室へ!!!


手術室はめちゃくちゃ明るくて眩しいです。

瞳孔開いてるので余計に眩しいです。

もう控えめに言って帰りたいです。

美容院のシャンプーの椅子みたいな椅子に座ります。

頭を低めに下げられます。

「しんどくない?」

しんどいです、でも何故か私はここでも強がります。

「全然大丈夫です。」

これから手術を受ける方は遠慮なく少しでも楽な姿勢を一緒に探してもらってください。

ふわふわの膝掛けをかけられて、目を瞑るように指示されます。

謎の液体で瞼の上から目をゴシゴシと拭かれます。普段、シワにならないように顔、特に目の周りを擦らないを徹底しているのでもうここで半泣きです。

くそ、日頃の努力がぁ…!!!!

さらにこの謎の液体はめちゃくちゃしみます。

いろんな目薬さされましたが、これが一番苦痛でした。

もう目が痛いです。

もう泣きたいしめちゃくちゃ帰りたいです。

ここで目を開けて、手術をする右目以外は隠れるように布をかけられます。

瞼をテープで固定され、目を閉じられないように器具をつけられます。

他の人のレポートで見てたのでこれ絶対痛いやんと思っていたのですが、シリコンなのでこれは全く苦になりませんでした。

目を閉じられない状態でかつてないくらいの眩しい光をあてらます。

目を閉じたいです。

でもこの光を直視するように指示されます。

先生は私の頭の方に立ちます。

なので私からは何をされているのかほぼわかりません。

「今から重くなって暗くなります」

全然暗くないやん!眩しいやん!!

「黒目をうごかすとレンズいれられないからね〜」

この光をどれだけ眩しくても見続けるんだ!!!たった10分やん!!よし!!!

と決意します。

が、やはり反射的に違うところを見てしまいます。

「もう少し上見てね〜そうそうそこそこ〜」

「もうちょっと右右〜そうそう〜」というやりとりを10回はしました。

先生ごめんなさい。

怖くて眩しくてずっと見続けられなかったんです。

「ゆっくり息してね〜呼吸が乱れてるよ〜」

呼吸が乱れてる?全集中…全集中…と流行りのアニメのフレーズがよぎります。

そうこうしてるとブィーンという音がして押されてる感じがしてきて急に視界がクリアになります。

わ!!!レンズ入った!!!

「右目おわりね〜」

終わった!!終わった!!!!

「次左目ね〜」

くそ!!!まだ左目があるのか!!!

あーなんかもう限界だ目がぐるぐるしてきた…

「目動いてるよ〜」

「動いてたらレンズ入れられないよ〜」

そうだ、動いたらダメだ!!

でも目がぐるぐるして…もう無理だ…

途中から先生の視線の指示もなくなります。

そうこうしていると、またさっきと同じブィーンという音が聞こえてきました。

もう終わりだ!!

あ!視界がクリア!!!

レンズ入った!!!終わりだ!!!


なんとか手術を終えることができました。

全く痛くありませんでした。

ひたすら眩しかったです。

冷静になれば怖いことなんて何もありませんでした。

気持ちを作っていけば私みたいにパニックにならずに済んだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?