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明日をなんと呼べばいい

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三十二歳と呼ばれる男の、人生三十年目。 風見かおる
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2016年1月の記事一覧

照ものは月と太陽幾度ともひとを抱いて朝を待つかな

6時半頃、雨の降る視界の暗い朝。
朝だけれど、夜のような。
雨の日特有の静けさは真夜中のようで、穏やかに触れる風を夜風と呼んでもいいように思う。
感情的だとか、その類の朝ではなくて、ただ昼が来なければと思えるほどに穏やかだった。
風見office〜since2006〜©風見かおる

今の閉じ行くまにまに明日が来る

知らぬならば夢と消え
儚き花は生と散る

知る由もなき想いの先に
幾重の人は手を取ろう

語る夕べの生涯は露
暮れ行く陽を浴び露は落ち
雨後の美もまた儚く燃ゆる

閉じ行く瞳
紅き露は映え
落つる寸前の輝きよ
美しさは永遠となれ

人の世の
哀しきかな
暮れる世の
美しきかな

風見office〜since2006〜©風見かおる

太陽は空の鐘なる時計塔

朝ならば心を焦がし夢を捨て

昼ならば体を焦がし夢を生み

夕なれば涙を焦がし夢に落つ

人なれば金糸の前に生を得て崩折れる塔ともに暮れ行く

『崩折れる太陽に』四句と一歌
風見office〜since2006〜©風見かおる

愛すべき言葉のはじに声を聴きその片隅に瞳を開く

言うなればその香に心奪われてあなたを愛せずいれるものか

恋こそが愛を始めるきっかけでそれを知らねば人は知れない

風見office〜since2006〜©風見かおる

1月1日、元日
実家の庭で撮影されました。
この木の中の
ホーホケキョ
見つけられたらあなた幸せ!

明け暮れる行けど還らぬ年月に晴れ晴れとした夢をみるらん

風見office〜since2006〜©風見かおる