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明日をなんと呼べばいい

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三十二歳と呼ばれる男の、人生三十年目。 風見かおる
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2014年12月の記事一覧

三十二歳と呼ばれる男の人生、二十五年目。ss1

そうなのである。
確かに彼が言う通り、世の中は経済活動の真っ只中にあって彼を含む全員、つまりサラリーマンには当たり前のことを言われたのだ。
むしろ、そんなことを言われた私自身としても、空気を吸うほどに簡単、と言うわけではないが、空気を噛み砕け、と言われるような無理難題ではなかった。

命令に従え。
それは会社員にとって、給与を得ることにほぼ相違ない。だが、私はそれを拒否した。軍人でもある

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