令和の秋にオープンしたテラスモール松戸を考える

画像1 10月25日、千葉県松戸市の松戸市場跡地の広大な跡地にオープンしたテラスモール松戸。 住友グループが手掛けるショッピングモールで、辻堂のテラスモール湘南に次いでの出店。 特徴 ・プラーレ松戸や伊勢丹撤退後、久々のシネコンが戻って松戸市唯一のシネコンとなる ・テナント型の生鮮食品モールが特徴 →旧松戸市場をイメージ ・グッズよりも食品類取り扱いに力を入れる ・食品スーパーキーテナントはサミット
画像2 立地は国道6号の小金消防署交差点付近のけやき通り沿い ・八柱と新松戸を結ぶ道路沿い ・幹線道路の交差点の為渋滞は日常茶飯事 ・
画像3 ・駐車場へはけやき通りからしか入れず一面にしか出入り口がない ・新松戸や国道6号側から右折入場を認めている為、国道6号まで渋滞が伸びる事がある ・右折入場を避けようとすると、近隣は大規模住宅地の為生活道路が車で溢れかえるリスク発生 ・出口側も国道6号との交点に車が集中し、柏方面へ右折レーンを二車線化する計画があるが、入札が進まず遅れている ・入庫と出庫導線が交錯し、時間帯により激しい出庫渋滞が発生
画像4 ・混雑回避の為、各駐車車庫にセンサーを設け、空車を1台単位で管理する徹底さ。
画像5 ・しかし前途の通り、場内導線に問題があり、場内進路が分かりにくい ・前方は進入スロープだが、出口の車と交錯しフロア内に車が滞留 ・正面は進入スロープで進入禁止なのに対し、進入禁止サイン案内が乏しく、誤って逆走する車両も見受けられる
画像6 ・イオンモールと同様、レストラン街とフードコートを持つ ・地場産を生かしたフード店舗は数少なく、地域色は薄い ・フードコートテナントとして松戸ベースの富田製麺が入居する →駅前本店は駐車場がないため、こちらの方が回転も早く手軽に利用しやすい
画像7 このように、伊勢丹やプラーレが徹底し衰退傾向の松戸市に明るい兆しの大型商業施設の出店となったが、アクセスや設計の計画の弱さが露呈し、中途半端なオープンを迎えてしまった。 松戸市唯一のシネコンを持つと記載したが、近隣にはアリオ亀有、イオン柏、アリオ柏、おおたかの森SC、ららぽーと柏の葉に囲まれ、強い地域食を出さないと、生き残りは困難であり、同一施設名を持つテラスモール湘南はしらすなど地場食材や湘南の地場テナントを持つ強いモールとなっており、今後の近隣モールとの差別化に期待したいところである。

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