このモヤモヤを何て名付ければいいかわからない。-AZKi 8th LiVE #ReReAZ-

はじめに

この文章にはライブの感想やレポートなんて書いていない。ただこのライブで生まれたモヤモヤとした想いを整理するために書いた物である。前述したような物を期待するならば別の方のnoteを見て欲しい。

2021年9月12日、Virtual singer AZKiの8th LiVE『REWIND&REUNION』が配信にて開催された。とても良いライブだった。AZKiのテンションも良く、ライブ全体の完成度も高い。勢いを増すAZKiチームの爆発力の指向性が揃っていることが感じられた。そんな素晴らしいライブであったが、自分の中で腑に落ちない点が一つだけあった。可能な限りそれを言語化していこうと思う。
その前に、時間を少しだけ戻す。時間は2019年12月29日、場所は池袋harevutaiだ。

#AZ輪廻

なんで自分はスクリーンの向こう側にいないんだろう
もうここで人生が終わってもいい
池袋harevutaiでAZKiの4th LiVEを見た時の感情を今でも明確に覚えている。会場の一体感、音を浴びる満足感、好きな人の歌声を聞く多幸感、どこを取っても最高のライブだった。これを超える感動はそうないだろうと確信していた。その後、現地ライブの開催は難しくなった。

本題

#ReReAZにおいて、#AZ輪廻以来現地ライブを開催することが出来なくなったことを、AZKiチームは『止まってしまった時計』と表現した。今回、#AZ輪廻と同じ池袋harevutaiで現地ライブを復活させることで『止まってしまった時計』を再び動かすというコンセプトを持っていたようだ。しかし、残念ながら新型コロナウィルス感染症の影響で#ReReAZは配信オンリーになってしまった。都内の緊急事態宣言の延長などの情勢を考えれば仕方のないことではあるが、もう1年半以上現場でAZKiの声を聞いてないのだ。無念としか言いようがない。

私はこの『止まってしまった時計』という表現が気になった。

"止まってしまった時計、時がとまる、停滞する、その場所に留まっている"
本当に?本当にあそこで止まってしまったのか?

じゃあーーーーーー

あの時のライブの熱と感動は?
憧れのクリエイターに曲を作って貰ってアルバムが出た時の喜びは?
新しい自分らしい姿になれたって話すのを見て嬉しくなった気持ちは?
世界線が変わったことに安堵し、流した涙は?

なんだったんだろう。

2020年に日常はなくなり、非日常が始まった。それでも、私たちは非日常を生きていかないといけないし、非日常を日常だと思い込んだり、日常に戻したりしないといけない。確かに、エンタメ産業は大きな打撃を受けたと思う。それでも、前に進むことは人間だからこそできるものだと思っている。すでに現実を受け入れて今を歩いている人もいるだろう。

確かに、AZKiチームが現地でのライブ開催を重要視しているのは十分にわかっている。AZKiが現地での開拓者の声があるとパフォーマンスが上がるタイプだということも感じている。現地でライブ開催ができないことを悔しく思っていることも少しは理解している。多くの人に現地でAZKiのライブの楽しさ、素晴らしさを感じて欲しいって私も思っている。

でも、一緒に開拓しようって言ってくれたのに、実は隣を歩いていなかったなんてそんなひどい話ないだろう?

頭では理解している。
頭では理解しているけど、納得することはできなかった。
聞こえのいいストーリーを作って繕わないで、もっと丁寧に説明をして欲しかった。

きっとこのモヤモヤは誰にも理解を得られないだろう。


2021.09.20
Kei_Waga

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