見出し画像

簿記論独学スタート(初期インプット編

この記事では、簿記論学習のスタート地点(初期インプット)についてご紹介します。

大きく分けて次の3点に分けて説明します。

1  使用する教材について
2 勉強方法、勉強期間について
3 初期インプット期に意識すべきことについて

順番に説明していきます。

1  使用教材

 「みんなが欲しかった!税理士簿記論の教科書&問題集1〜4」で決まりです!


 正直、他の教材をほとんど検討していないので、比較はできないのですが、文章量、問題量、わかりやすさ、すべてちょうどいい感じです。簿記2級レベルの力があれば、特に苦しむことなく、サクサク読み進めていくことができるはずです。

 このテキストを進めていくのが難しく感じるようであれば、急がす焦らず、簿記3級、簿記2級レベルの内容を理解することからスタートしてください。

2 勉強方法、勉強期間について

⑴ 勉強方法について

 勉強方法はシンプルに、テキストの作りに沿って、テキストを読む→テキストの例題を解く→テキストの指示に従って問題集の問題を解くという流れです。私が心掛けていたポイントはつぎの3点です。

・音読しながらテキストを読む

 このテキストは、ものすごくシンプルでわかりやすいつくりになっています。その分かりやすさが、逆に、わかったつもりになって読み流ししてしまうリスク(内容をあまり理解せずに文字面だけ追ってわかったつもりになるリスク)を発生させます笑。

 基礎的なインプットをするのはこの導入期だけなので、テキストに書いてあることは全て「理解」して読み進めていきましょう。オススメの方法はテキストの音読です。自分が自分の先生になって自分に教えるようなイメージが良いと思います。

・仕訳は必ずメモする

 簿記論は仕訳が全てです。仕訳の意味をひとつひとつ理解するつもりで、ノートなどに必ずメモしましょう。本試験では、問題を読んで、速やかに仕訳が頭に浮かぶようにならなければ合格は難しいです。最終的には、仕訳メモを基本的省略していくスタイルをとっていくので、その基礎力(正確に仕訳できる力)を身につけていきましょう。

・最低限3回は問題集を解き直す

 これは言わずもがなですが、当然、テキストを一巡しただけでは、理解は完全になりません。最低3回は問題集を繰り返しましょう。

私は以下の通りに勉強しました。

① テキスト1を一巡。

② テキスト2のインプットと並行して、テキスト1の問題のみをテキスト部分を読まずに解いてみる。間違えた問題については、問題と、問題に対応するテキスト該当部分にもマークをつけておく(問題のメモに日付とミス内容をメモしておく)

③同様に、テキスト3のインプット&テキスト2の問題、テキスト4のインプット&テキスト3の問題、テキスト4の問題、と進めていく。

④これまでに間違った箇所のテキスト1〜4のテキスト部分の読み直しと問題のとき直し

⑤テキスト1〜4の全問題の一気解き(土日などのまとまった時間のとれるときに一気に解いてみるのがオススメです)

⑥余裕があれば⑤で間違えた問題の解き直し

⑵ 勉強期間

 ⑴のテキスト3巡を、2ヶ月以内に終えるように勉強するのが望ましいです。

 このテキストで身につくのは、あくまで、「簿記論を本試験問題を解くための基礎力」です。「本試験で必ず正解しなければならない問題(いわゆるAランクの問題)を解く力」を基礎部分に過ぎないので、サクサクと次に進んでいきましょう!!

3 初期インプット期に意識すべきこと

・初見の問題では悩まない

 テキスト4冊の3巡を2ヶ月以内に行うことになりますので、時間を有効に使っていきましょう。

 特にテキスト一巡目の問題演習は、初見の問題を解くことになります。問題を読んですぐに仕訳が浮かんでこなかったらすぐ解答をみてください。一巡目は解答も音読して理解していく、ぐらいでちょうどいいかもしれません。自力で解けた場合もきちんと解答を確認して自分の理解が間違っていないか、丁寧に確認していきましょう。

・毎日勉強する

 基礎インプット期は学習の入り口の段階で、学習の負担もあまり高くなく、また、デッドライン(2ヶ月)もあることから、この時期は、土日も含めて毎日勉強することをオススメします。(アウトプット期に入ってから直前期までの間は、週に一日くらいはオフの日をつくってもいいかも。人によります。)

 私は本試験まで、8ヶ月しかなかったため、半分の1ヶ月でスケジュールをこなそうとしましたが、結局1.5ヶ月くらいかかってしまいました。

 参考までに、この時期の私の勉強量は、平日は1H〜2H、休日はMAXで4〜5Hぐらいの勉強量だったと思います。

以上が初期インプット期の勉強方法になります。


次回の記事では、次のフェーズの「総合問題の解き方」編を紹介したいと思います。

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?