NMB48劇場公演の応募方法が変わりました
はじめに
6月3日、私のnoteに「NMB劇場公演の応募方法が変わるらしい」という投稿をしました。
この時点では、NMB48劇場公演の応募方法が「AKB48グループチケットセンター」から「FANYチケット」に移行するという発表しかされておらず、筆者の予想で記事を書き上げたのですが、実際に7月1日に移行し、それなりに勝手がわかってきた次第なので改めて記事を書こうと思います。
変更点
①応募期間の変更
こちら、前述の記事で実際に筆者が予想していたものとは大きく異なりました。笑
まとめ方が下手な図で申し訳ありませんが、劇場公演の応募スケジュールは大きく分けると「月曜~木曜に開催される公演」と「金曜~日曜に開催される公演」で現状は二分されています。
応募枠は再編が行われ、チケセンにおける”推しメン登録”の代替として用意された「ROOMS会員枠」(詳しく後述します)、→実質的なファンクラブ先行となる「モバイル会員枠」→チケセン時代の”一般枠”と同等となる「一般先行枠(抽選)」&「グループ枠」の順に応募が行われ、それぞれ応募期間は3日間です。
最大4席のインバウンド枠に関しては調べ切れていませんが、チケセン時代と同じであれば上図のようなスケジュールです。
曜日でまとめるとこのような感じの動きになります。こちらの方が分かりやすいかもしれませんね。
なお、これまでの”キャンセル待ちおまけ”の代替として、「一般先行枠(先着)」が新しく設定されています。発売の可能性としては、
①モバイル会員枠でコンビニ決済を選択した方が決済しなかった場合
②クレジットカード決済を選択した方が何らかの理由で決済手続き不可となった場合
③またインバウンド枠で一定数応募がなかった場合
④各応募枠の応募期間終了後、空席がある場合
などが考えられます。この枠に関しては購入=入場確定ですので、購入時にもう座席番号が分かります。(座席位置は当日発表ですが)
また、7月14日の公演からは少し変更が加えられ、この「一般先行枠(先着)」は開演2時間前で締切、以後空席が残っている場合は告知のうえ劇場カウンターで「当日券」を販売するとされました。以前の”キャン待ちおまけ当日募集”や”アフター30チケット”に相当する枠組みとみられます。
なお「当日券」は劇場カウンターで直接購入のため、発券手数料は不要ですが、FANYシステム利用料198円/枚の負担が必要となります。
②「推しメン登録」制度の廃止と「ROOMS会員枠」新設
48グループ独自のチケットセンターならではだった「推しメン登録」制度は、アカウントで設定した「推しメン」の生誕祭および卒業公演で当選倍率にある程度の優遇をおこなうものでした。
しかしながらFANYチケットにはそのような制度(設定項目)はなく、移行発表後まもなくファンからどうなるのかと疑問が挙がった点です。
筆者も6月上旬の写メ会に際して行われた支配人部屋にて、金子劇場支配人に質問しましたが、「代替となる枠組みは検討している」という返答でした。結果的にそれは、実質NMB48のファンクラブとなっている「NMB48 Mobile」とは別にあるメンバー個々のファンクラブ「ROOMS」会員に向けた先行抽選枠を設定することで着地しています。
先日あるメンバーの生誕祭に入場しましたが、まずROOMS会員枠で落選しているファンがいること(枠に上限数があること)、またおそらくですが1,2,4,5列目がそのROOMS会員枠ではないか?ということを確認しました。列に関しては1,2,4,5列の中でランダムになるものの、前方の席は確約されるような席配置になっていそうです。これらはもう数回か生誕祭が行われサンプル数が増えれば把握していけるでしょう。
ROOMSは最低でも生誕祭が行われる1か月間の加入で1,100円が必要ですが、当選確率を上げることに加え前方確約となれば価値はあると思います。どれだけFanplusに差し引かれるかは分かりませんが、運営側も増収施策になるでしょうからwin-win。
ちなみにSKEヲタクをしていた時は、アンコール口上やサプライズ企画で特殊コールのリードをする生誕委員は、多くのファンの耳に届くよう後方列(また立ち見エリア)に陣取るのが通例でした。ROOMS会員=生誕委員ではありませんが、生誕委員がROOMS会員である可能性は高く、全席指定のNMB劇場において生誕委員が前列に集中するとなればここらへんのやり繰りは考え物かもしれませんね。
③チケット代金の変更
こちらはチケットそのものの代金が値上げしたわけではなく、FANYチケット利用に伴う手数料が加算される影響で支払額が変わっています。
コンビニ決済を選択した場合、システム利用料に198円/枚、支払手数料に220円/件がかかるほか、ファミリーマートの発券手数料として110円/枚がかかります。トータル528円の手数料。
クレジットカード決済を選択した場合も同様にシステム利用料198円/枚がかかるほか、必ずファミリーマートでのチケット発券が必要なため発券手数料110円/枚がかかりトータル308円の手数料がチケット代金に加算されています。
またファミリーマート発券ゆえ、以前までの劇場オリジナルの紙チケットではなくなりました。それに伴い生誕祭でのチケット裏メッセージは、当日来場者に無料配布されるL版生写真に添付されるようになりました。
これからの課題
現状の課題として、休演メンバーが発生した際などのキャンセル不可が挙げられます。
FANYチケット移行初日の7月1日から体調不良に伴う出演メンバー変更が発生しました。体調管理もプロの仕事と考える一方、メンバーは極めて難しい体調管理の中アイドルをされているとも思います。その上で体調不良による休演は致し方ありません。
問題はこの際のチケットの取扱い方。休演メンバーを応援するファンは、そのメンバーが出演しているからチケットを応募しているわけで、休演となれば「じゃあ誰を観に行くねん」となるわけですね。以前であればキャンセル手続きをして、キャンセルされた分はキャンセル待ちをしている別のファンが購入できる仕組みでした(代わって緊急登板するメンバーのファンが入場できる可能性も少なからずありました)。しかしながらFANYチケットでは当選即決済が前提なので現状キャンセルという概念はありません。「推しメンのいない公演を観に行く」or「代金は戻ってこないが観に行かない」の二択です。まあ2推し3推し、推しメンじゃないけど気になっているメンバーは他にいるみたいなパターンなら救いはありますが。
また地域的に気象的な問題が発生したり交通機関の麻痺等で劇場に来れない・行きづらくなった際も、難波近辺に問題はなく劇場公演が開催されるとなったときにどう対応されるかは不安を残しています。
解決策としてはチケットリセールシステムの構築がよくあると思いますが、これに関連して転売対策がもう一つの課題です。
以前、劇場入口で当選アカウント情報と身分証明書を照合して必ず行う本人確認は、FANYチケット移行後はランダム確認とされ、ほとんどはチケットの目視確認に留まっています。
つまりファン間でチケットの売買や譲渡が容易に行える状況になっています。先述のような困ったファン同士の助け合いとして売買・譲渡されるパターンは善意の上で成立していますが、運営側が早期に公式のリセールシステムを用意しなかった場合は、一部のファンが売買・譲渡の元締めのような役割に立ち悪意を持って「転売ヤー」としてそこで利益を上げる可能性まであるわけです。そうなると善意と悪意の線引きは難しいでしょう。
現状のNMB公演がそこまで高倍率ではなく、対外的な訴求力も含め転売の標的とされる可能性は実際高くないとは思いますが、山本彩や渋谷凪咲クラスのメンバーが今後NMBで育ちそのメンバーの生誕祭や卒業公演で転売が発生する可能性もまたゼロではなく、仮でも対策を願いたいと思います。
おわりに
システムは慣れてしまえば、これでもいいかという感じに落ち着いたと思います。生誕・卒公におけるROOMS会員枠は以前よりもはっきりした優遇施策で分かりやすいといえます。
当然不便になった点に不満が出るのは致し方ないですが、採算が取れることを前提にひとつずつ改善にもっていければよいと思います。
一部、劇場のある施設・エリアで再開発計画の噂もあるそうですが、FANYチケット移行でもし代替劇場での開催となった際にも混乱なく対応できるかもしれませんね。
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