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NMB劇場公演の応募方法が変わるらしい


はじめに

 タイトルのとおり、先日NMB48公式サイトにて、NMB48劇場公演の応募方法が7月開催分より変更となることが発表されました。
 詳しくは以下。

NMB48劇場での公演チケットは、2024年7月実施の公演より全公演FANYチケットにて受付を行うことになりました。

【FANYチケット】 
https://yoshimoto.funity.jp/r/NMB48/

FANYチケットでの応募枠は「NMB48 mobile 会員先行」「一般枠」「グループ枠」を予定しております。
FANYチケットにてお申し込みの際は、各公演のお申し込みページにて、改めて注意事項等よくご確認の上、ご応募ください。

AKB48グループチケットセンターでの受付終了に伴い「映像倉庫枠」も6月末の公演をもって終了いたしますので、予めご了承ください。FANYチケットの他、インバウンド枠のチケットなど、今後、一部のチケットを他社プレイガイドでも販売する可能性がございます

NMB48公式サイト 2024年5月30日付
「NMB48劇場公演チケット、2024年7月〜FANYチケット受付についてのお知らせ」より

 つまり他の48グループに追随して、「AKB48グループチケットセンター」(以下、「チケセン」)を離脱し、吉本系のチケット販売サイトである「FANYチケット」での販売に移行するということです。
 48G全盛期でこそ、劇場公演・コンサートなどにおいて個人情報の登録や当落確認などチケセンは画期的で分かりやすく、個人的には今でも使いやすい応募サイトと感じている一方、Q&Aにある申込期間の日時が現状と違っていることや年月を経て必要なアップデートがされているかという点においては物足りなさもありました。


FANYチケット移行で何が変わるのか?

 一番気になるところは「使い勝手」ですよね。この記事では残り1か月を切った離脱・移行に伴って何が変わり何を覚悟せねばならないのかを予想・まとめていこうと思います。
 なお筆者はNMB48劇場に通いだしてまだ1年未満のニワカヲタクですので、間違いがあればご容赦のうえ、訂正のため優しくご教示いただけると幸いです。

①応募期間の変更

 現状のチケセンにおけるチケット応募を拙い図ではありますがまとめてみました。それがこちら。

 一番早く申し込みが始まるのが海外向けチケットぴあで先着発売される「インバウンド枠」。全242席あるNMB48劇場のうち最大で4席(しもて島側6列目?)の設定がされています。なおこの枠はすべての公演に設定されているわけではないようです。
 次に現状研究生公演のみで設定される20席(中央ブロック1列分)~30席(中央ブロック1列半)の「チケットぴあ販売」。これも先着発売です。先ほどの公式発表のなかにある「今後、一部のチケットを他社プレイガイドでも販売する可能性がございます」は以上この2枠を示しているものと思われます。

 全242席中最も多くの割合で座席が割かれているのが「NMB48 Mobile会員枠」また「映像倉庫会員枠」といういわゆるファンクラブ先行の抽選販売です。チケセンに会員情報を連携することで申込が可能になります。なおこの枠は2名以上の同伴申込ができません。
 2名以上の同伴申込は、しもて島側前から約5列に設定される「グループ枠」(2名~最大4名で申込可)そして名のとおり応募制限のある「女性・小中学生枠」で可能です。

 そして、チケセンに無料登録していれば単独で応募可能な「一般枠」
 これらの事前キャンセル分は「キャンセル待ちおまけ」(以下、「キャン待ち」)という枠で追加応募を募り、公演当日に来場したキャン待ち当選者の当選番号順に当日キャンセル分も含め埋めていきます。キャンセル数が多い場合には「キャンセル待ちおまけ当日募集」が公式ブログおよび劇場前で呼びかけられ、それでも空席がある場合は開演30分後から入場でき公演代金も一定割り引かれた「アフター30チケット」の発売で空席を埋めます。

 さて、すでにNMB48劇場では、5月14日に初日を迎えた約10年半ぶりの新曲公演「天使のユートピア」公演のみ、FANYチケットでのチケット販売を開始しています。このことや5月13日にチケセンで発表された「入場権利」(100発98中)の配布終了から、近日中に全公演がFANYチケットに移行することを察したヲタクも多いはず。
 以下には「天使のユートピア」公演のチケット販売をもとに、FANYチケット移行後の販売フロー予想をまとめました。

 まず廃止されるものから。チケセン離脱に伴って連携情報がとれない「映像倉庫会員枠」「女性・小中学生枠」が廃止「入場権利」も過去に配布済で7月以降も有効な分を特別対応とし、今後はおそらく廃止と思われます。

 代わりに「グループ枠」は現行のしもて島側前列から「天使のユートピア」公演では中央ブロック1列分が確保されており、結果的に女性・小中学生枠を含めた現行よりも増席とすることで救済処置をとっているものと思われます。(女性枠はもとより隣に男性が座らないことを保証するものではなかったといえ、両隣を男性に挟まれる可能性が出てきたことを思えば肩身狭く思う方もいらっしゃるかもですね…また最前2列保証もなくなりそうです。)
 またグループ枠の応募は現在Mobile枠と同じタイミングですが、FANYチケットでは一般枠と足を揃えての応募となります。

 「NMB48 Mobile会員枠」は継続。しかしながら「天使のユートピア」公演ではFANYチケットからの直接応募ではなく、一度NMB48 Mobileサイトでログインし特設リンクからFANYチケットにアクセスすることで連携を図る方法が取られていたようです。
 応募期間は現在から大きく前倒し。応募スケジュールは都度改善・変更の可能性が明記されていますが、このままであれば予定は立てやすくなりますね。

 今のところ「天使のユートピア」公演で設定されていない「インバウンド枠」「チケットぴあ販売」ですが、これに関してはほぼ現行通りと予想しておきます。ただし、チケットぴあ販売の販売終了は現在の公演3日前23:59から変更・前倒しされる可能性があります。これは後述の「一般枠」の先着販売に合わせる可能性があるためで、上の図では暫定として同じぴあで発売されるインバウンド枠の発券期限に合わせています。

 大きく変わるのは「一般枠」で、一般枠(抽選)のほか、現在のキャン待ちの役割を果たす一般枠(先着)が設定されています。5月14日開催分では5月10日の10:00に発売開始、一瞬で売り切れたものの直前になり空席が復活していることもあったようで、おそらくキャンセルの都度追加されるものと思われます。ただし今回のFANYチケット化では事前決済になるため、キャンセルは意図的な未決済の場合になり現状より減少するとみていいでしょう。(その分”投げ控え”や”決済されているものの当日来場せず空席”のようなパターンも増えそうです)

 ちなみに先んじてチケセンを離脱し「チケプラ」へと移行したSKE48では、電子チケットとし本人確認のため顔写真登録が必要なうえ、キャンセルというものを無くしチケットトレード(成立時には要手数料)制度を導入しました。応募期間は極めてシンプルですべて同じタイミング(重複応募可)です。なお劇場内での座席番号はチケットトレード期限終了後に発表されます。

②「推しメン登録」制度の消滅

 現在チケセンではアカウントの登録項目に「推しメン」というものが存在し、この情報をもとに生誕祭・卒業公演では当該メンバーを推しメン登録しているアカウントの当選確率についてアドバンテージを得れる仕組みがあります。これはチケセンの大きな強みでもありました。

Q.NMB48では、推しメン登録しておくと生誕公演と卒業公演で抽選優遇されると聞きました。

A.以前より、推しメン登録経過日数が120日を超えている方につきましては
その推しメンの生誕および卒業公演の抽選において優先をおこなっておりますがこれはAKB48グループチケットセンターでの抽選においても実施されております。
 なお、先日よりAKB48グループチケットセンターでも推しメン登録の
経過日数をご覧いただけるようになっております。
 ※優先人数は状況に応じて変化しておりますが、劇場定員のおおよそ6~8割までとなります
 ※本件、皆様よりご意見募っておりますが、現時点では120日も600日も優先度は同様となります。

NMB48オフィシャルブログ 2013年6月17日付「支配人部屋Q&A」より

 この制度については、残念ながらチケセン離脱と伴って廃止されるとみた方がよさそうです。
 NMB48 Mobileサイト・アカウントにも推しメンを登録する項目があるため、実際に応募されたアカウントの推しメンを確認することは運営側も可能と思われます。ただ、先んじてチケプラへと移行したSKE48でも、SKE48Family(ファンクラブ)・Mobileともに推しメン登録はあるものの生誕祭・卒業公演での当選確率優遇は実感できないとしているヲタクが多数(廃止明言はされていない?)ゆえ、FANYチケットでも同様の処置とみるのがいいかなと思っています。
 ただ筆者も、何度も推しメン登録のおかげで推しメンの生誕祭や卒業公演に当選してきたと実感しているヲタクの1人であり、可能なのであれば継続して実装できる工夫を願いたいところです。(NMB48 Mobile自体がFANY コミュに編入すればワンチャンあるのか…?)そして一人でも多く、生誕祭・卒業公演の主役メンバーのファンが入場できるよう願います。

③チケット代金の変更

 現在NMB48劇場公演のチケットは、Team N・M・BⅡおよび「なんばらえてぃー」公演については税込一般4,480円・小中学生2,980円で、研究生公演は一般4,000円・小中学生2,500円(生写真L版1枚付き)で発売されています。チケセン当選分に関してはチケット購入に際して手数料はかかりません。チケットぴあ販売分はシステム利用料220円/枚、セブンイレブンでの発券にぴあ会員は110円/枚が別途必要(ぴあプレミアム会員は無料)です。

 FANYチケットでの発売となった「天使のユートピア」公演では一般・小中学生を問わず税込4,980円。上昇した公演料金に関しては、新公演なので楽曲制作や新衣装にかかるコストや、そもそも昨今の物価上昇があるゆえに致し方ないことだと思いますが、ヲタクが気になってしまうのはチケセン離脱に伴い新しくここに付随する各種手数料です。
 まずコンビニ決済を選択した場合、システム利用料に198円/枚支払手数料に220円/件がかかるほか、ファミリーマートのFamiポート発券手数料として110円/枚がかかります。公演料金とトータルして5,508円
 クレジットカード決済を選択した場合も同様にシステム利用料198円/枚がかかるほか、必ずFamiポートでのチケット発券が必要なため発券手数料110円/枚がかかりトータル5,288円の計算です。
 もし正規チーム3公演が7月以降も値段据え置きとなった場合は、クレカ決済でトータル4,788円、コンビニ決済で5,008円です。
 チケットぴあ販売での手数料は、”抽選ではなく購入できた時点で入場が確定できる”という意味合いで無視できる人もいるでしょうが、そうではないかつ5,000円を超えてくると見た目としてちょっと懐が痛いなって気がしてくるでしょうか…笑
(NMB48のパフォーマンスと彼女達からもらう元気を考えれば決して高くはないですが、特性上それなりの頻度で入場できてリピーター率も高いので、いい塩梅を探らねばならないかもですね。)

 余談でFANYチケットでは、電子チケットによるチケット発券という方法も他の芸人さんなどの一部イベントで用意されているのですが、クレジットカード決済としてシステム利用料198円/枚と発券手数料110円/枚が必要となっています。
 また唯一、クレジットカード決済かつ一部劇場窓口・自動発券機での発券の場合はシステム利用料198円/枚のみの手数料で抑えられるのですが、NMB48劇場がこれに対応していただけるかは怪しく、コスト面でも可能性は低いとみておきましょう。筆者は個人的に劇場のチケットを記念としてずっと保管しているので(すでにNMB劇場はカードサイズ化していますが)、それが高い確率で無くなるのは残念です。ファミマのチケットもチケットはチケットなんですけど、どうしても劇場らしさは薄れちゃうかなぁ…
 ちなみにSKE48のチケプラ電子チケットでも公演料金一律4,000円のほかシステム利用料220円/件と発券手数料110円/枚が必要であり、チケセン離脱後の手数料の相場はこんなものとみてよいようです。
 独自のチケットセンターへ移行したHKT48やNGT48はともに一般4,800円・小中高校生は2,400円+手数料なしのようです。

おわりに

 ざっくり、FANYチケット移行に伴う変更点ですぐに見当がつく3点についておさらいしてみました。7月1日(月)に公演があるとして公演10日前の目安は6月21日ごろ、研究生公演でチケットぴあ枠が設定される場合は今月後半には更なる詳細がわかるかもしれません。
 よりメンバーが良いパフォーマンスをしやすいステージ、より我々観客が楽しめる空間、そして「大阪から世界へ」。NMB48劇場とその公演が繁栄することを願います。

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