「eBASEBALL」へ、外野席だからこその応援そしてヤジ。(ぼくのかんがえたさいきょうのeBASEBALL!)

 おはこんばんにちは。K-Takaです。
 今日は筆者が小学生からどっぷりハマり浸かっている「パワプロ」、特に「eBASEBALL」について語ります。そしてこの記事はeBASEBALLへ筆者からの提案でもあります。パワプロというエンターテイメントコンテンツの発展を、あと10年先も同じように筆者がハマりながらプレイするゲームであることを心から願っています。

eBASEBALLの現状

 今流行りのe-Sportsとしてのフィールド開拓を目指し、はや数年というところにある「パワプロ」。
 単純な個人戦としてのトーナメント大会から、12球団そして企業スポンサーの賛同も獲得しeBASEBALLパワプロプロリーグとして進化したのが2018年のことでありました。

 しかしながら現在、このプロリーグは2021年の開催を見送られる状態にあります。パワプロプレイヤーなら共感してもらえるであろう、大きく2つの理由があります。
①新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大
②パワプロの競技人口が減少傾向にあること(不採算性や話題性も含みます)

 今日は②について語ります。ちなみにeBASEBALLの根幹システムであるチャンピオンシップモードの閑散時間帯のロビー人数は0~40人程度。21時過ぎ~24時あたりまでざっくり50人~150人程度でしょうか。ここまで前書き。
 この記事では対戦そしてチャンピオンシップモードを使用した対人戦をひとくくりに「eBASEBALL」と表記します。

(1)「パワプロ」の多様性

 パワプロには様々なモードがあります。eBASEBALLの他にも、「サクセス」「栄冠ナイン」「ペナント」などなど…

 それぞれプレースタイルや楽しみ方は別々。サクセスで☆999の選手を作れる人が栄冠ナインで何年連続春夏連覇を成し遂げられるわけはなく、その逆もまた然り。そしてeBASEBALLでも同じ事が言えます。
 つまるところ、対人戦が上達しなくても、パワプロというゲームは十分楽しめるのです。特に代表的なのが栄冠ナイン。アクション操作がなく、コマンド操作のみで進行していくことからeBASEBALLと人気を二分するモードです。
 もちろんこの多様性はゲームとして関心の玄関を広げる素晴らしいアプローチである反面、eBASEBALL競技人口を増やしたいという側面でみればもどかしい構造といえるでしょう。

 ちなみにチャンピオンシップモードのみ無料で遊べるパッケージが一時配信されていたことがありました。(それがフランチャイズ球場での対戦から遠ざかる一因ともなりましたが。)
 現在もボンバーマンやfall guys、APEXなどネット対戦ゲームでは(期間限定的なものもありますが)無料配信されるケースが増えており、体験版的なのも兼ねて可能ならば再度試みてもいいんじゃないかなと思います。

(2)eBASEBALLはBaseballではない壁

 eBASEBALLは野球ゲームでありながら、野球ではありません。前者は個人プレイであり、後者はチームプレイであるからです。簡単にいうと、パワプロというゲームそしてeBASEBALLでは投手から右翼手そして指名打者、監督としての采配までもをプレイヤー1人が演じます。
 総合的な技量が求められ、操作などやっていることはハイレベルを極める一方でプレイヤーの「役割」が明確化されず結果としてキャラクターやプレースタイルが視聴者に伝わりきらない、シーズンのストーリー性が薄くなるデメリットを生んでいるのではと筆者は考えています。
 3名で1試合を運ぶe日本シリーズの方がまだ「○○さんの分までやろうと」的な言葉に重みが増すのは、本家野球同様「1勝」を1人だけの力で保証できないことが視聴者側にもはっきり伝わるからです。いわば単純に強さ(上手さ)=勝利に繋がりきらない理不尽さと、そのレジスタンスとして「1人がなんとかしてしまう」逆転劇こそが関心を惹き付ける劇薬であり、野球由来の依存性。それをeBASEBALLにも埋め込みたいのが筆者の考えです。

 ここでの提案は「完全分業」の導入です。プロリーグに「投手」として参加するのか、「打者」として参加するのか、少なくともそれくらいの分業がよりeBASEBALLを「チーム」たらしめます。ドラフトの段階からこの選手を投手として指名するのか野手として指名するのかの判断しかり、試合では好投に対するチームメートの無援護や味方の乱調を埋め合わせる猛打の大逆転劇は今まで以上に語り草としての深みを帯びるでしょう。
 海の向こうでは大谷翔平が投げて打っての活躍ですが、eBASEBALLにおいて4番打者がナイピをバンバン出し守護神がホームランを打つことは各プレイヤーのキャラクターを希薄にするのだと、ここはあえて過言を述べておきます。

 采配面で提案するならば、eBASEBALLを9イニング制にした上で序盤(or終盤)数イニングを監督試合モードとするのも観てみたいところ。パワチャンフリー対戦モードでもほぼ使われていない監督試合を活用してほしいという個人的願いが強いだけではありますが、いずれにせよ今のところ選択肢の少ないジャンケン止まりの同モードも再構築の余地があると言えます。
 内角攻めするか外角攻めするかなんてのは捕手のリードの仕事であり基本的に監督が1打席ごとに指示する仕事ではないですし、それよりも守備シフトやブルペン・代打代走ウォームアップ指示のコマンドが欲しいですね!(大声)

(3)「チームファクター」の導入を

 メジャーリーグを中心にデータ分析の概念が拡大し、日本においても様々な指標が計算される時代になりました。その中であまり使われる機会はない指標ですが「パークファクター」と呼ばれる指標が存在します。
 これは各球団の使用球場において両翼中堅の広さそしてフェンスの高さの違いなどからホームランの出やすさが変わることからその補正資料として算出する数値と考えていただければ構いません。
 実際e-Sportsにおいては各キャラクターに特徴的な能力値を設定し意図的なメリットデメリットをつくることで戦術性を生むのですが、現実世界の成績ベースに能力を査定しているパワプロではどうしても勝率の高いつまり各選手が結果を出しているチームは強くなる傾向にあります。実際パワチャンで対戦するほとんどが巨人かソフトバンクなのは選手能力が高く勝ちやすいからであり、逆に日ハムや昨年までの阪神などは敬遠される傾向にありました。
 巨人が好きでチーム選択されている方には大変申し訳ないですが、巨人使っときゃ勝てる的戦術が「正解」である以上、12球団の支配下全選手が査定されキャラ収録されているゲームの幅は狭まると思うのです。
 そこで提案したいのが「チームファクター」。各選手が数値化されているわけですから、チーム力も算出できるはず。ベンチ入りさせた選手や出場させた選手の内容からチームをレート化し、試合結果に補正をかけることを提案したい。
 簡単に言えば「巨人vs日ハムで1-0で勝利することは、野球の試合としては1勝だがeBASEBALLとしては勝利ではない」状況。サッカーならこの試合では勝ってるけどホームアウェーの合計をみたら○点差勝利しなければ!みたいなことです。
 ここにPR値を鑑みて二重補正をかければなおよし。システムは複雑になるけれどもe-Sportsとしての生き残りをかけるならこれくらいのシステム構築はされるべきなんじゃないかなと。

(4)eBASEBALLが生んだ「1番併殺」と「勝ち運継投」

 eBASEBELLにおいて生まれた「野球論」として、1番打者に特殊能力”併殺”持ちを置く「1番併殺」と、登板すると味方打線のパワーを上昇させる”勝ち運”という特殊能力を持つ投手をツーアウトから登板させる「勝ち運継投」という選手起用が存在します。
 前者は、先頭打者なら100パーセント併殺は起こりえませんから第1打席で気兼ねなく強振をぶん回せるメリットがあります。後者は”勝ち運”持ちの投手が比較的能力値が高くなく打たれやすいこと、もしくは回跨ぎを視野にできるだけ引っ張りたい(味方打線が強化されるイニングを増やしたい)思惑からツーアウトから登板させるという起用法になっています。
 これらは間違いなく現実の野球ではあまりみられない起用法で、eBASEBALL独特の文化になりつつあります。筆者は前項で「eBASEBALLが野球」らしくないことがデメリットと化しているように述べていますが、一方でこの独自文化は面白みのひとつと感じています。綺麗な自己矛盾です。

 筆者からの提案。ここで目指したいのは、例えば「○○というプレイヤーが阪神大山選手でホームランを打った」ことを「大山がホームランを打った」と解釈または表現されてしまう二重構造からの脱却です。
 つまり操作する選手を無名にしてしまえば、おのずとプレイヤーにしか焦点が当てられなくなり、プレイヤーのキャラクター(個性)化を進められるということです。具体的には、各選手が操作するチームは運営側が用意した全選手モブキャラのアレンジチームであり、しかもその能力は直前まで公示されない。(スポーツクライミングの一部ルールで採用されているような「オンサイト方式」と思っていただければ話は早いです。)限られた時間で選手の能力値、特殊能力を把握しいかに勝てるオーダーそして試合運びを計算するか。そして使ったこともない練習したこともない選手で戦う。先述の「チームファクター」要素も省くことができ単純な技能を競うことができます。
 ただこの競技は知名度の高いプロ野球選手を操作するわけではありませんから、eBASEBALLに詳しくない「プロ野球ファン」層の関心は得にくいでしょう。あくまでeBASEBALLファン層向けの競技となる気がします。筆者がこんな大会を主催してみてもいいかもしれませんね…

あとがき

 なんてダラダラとここまで書いてはみたものの、これらの提案が実現することは限りなく低いと言えます。素人が語れる課題はプロならすでに思いついているでしょうし、それが解決へ向かわなかったからこそ全く同じ「チャンピオンシップ」モードが3年もの間繰り返されているのですから。
 好き勝手言えるのは筆者がゲームプログラミング・マーケティングの素人であり、eBASEBALLにおいても"アマちゃん"だからです。つまるところこの記事は外野席から酔っ払いのおっさんが叫ぶヤジ程度のものでしかありません。
 それでも現時点の筆者の思うところとして、書き殴るのもありかなと思った次第です。共感等あれば感想批評お待ちしております。

 それではまた。

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