(音楽)ELEND初期3部作は、失楽園を音楽にした史上最高傑作だと思う理由

 かつては最高の天使だったルシファー。

神をも超える力を手にできるのではないか?と神に反旗を翻し、多くの天使を従えて堕天するまでを描いた失楽園を、暗黒のオーケストラを伴いながら音楽にしてしまったバンド。その名は「ELEND」。

 ジャンルは、ブラックメタルに分類されているらしい。不協和音がガンガン入る、所謂、暗黒系オーケストラ何だけどね。

 ダークウェーブという表現が当時あったかは知らないが、度肝抜かれたこの世界観と音楽での表現力の厚み。鬼気迫る恐怖系オーケストラが滅茶苦茶怖ぇよ~(;´Д`)

 デスVoは、どうやら堕天するルシファーの心の叫びを表現しているらしい。ソプラノコーラスやソプラノVoは天使界のそれだろうね。

 ジャンルは、ダークウェーブらしいが、シンフォニックゴシックブラックメタルにもジャンル分けされているらしいw メタルの要素はデスVoくらいだけどね。


2部作目のLes Ténèbres du Dehorsは、まだ落ち着いている感があり、神聖な雰囲気を味わえる天使界の出来事なのかな。天使界をイメージしながら聞くと神聖な気持ちになれる。メロディはどちらかというと優し目で、属性は光。時折、ルシファーの傲慢な感情が練り込まれているけど。




 特に、3部作のおおとりを務めるThe Umbersunの攻め立てるような鬼気迫るオーケストラがヤバい(;´Д`) 属性は闇。天界から追い出され、地獄を形成するルシファー。

 自分はホラーゲームやらないからわからないのだが、この音楽はマジでヤバい。


 このルシファー三部作でELENDというバンドの最高期は終わったと個人的には思っている。その後の彼らは、不協和音をベースにしたダークウェーブに舵を切り、濃厚な暗黒オーケストラの音楽をすることはなかった。非常に残念である。

 でも、このELENDというバンドが自分の好きな音楽に多大な影響を与えたことは言うまでもない。今でも最高のバンドであり、最高の3部作である。

 

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