(音楽+創作イントロ物語)EQUILIBRIUMのManaを聴きながら

勇壮でヴァイキングでシンフォニーなこのバンドEQUILIBRIUMのManaを聴きながら、ファンタジー物語のイントロ部分を書いてみた。



 神々の故郷ローレダルナン。この地に住む、神がいた。多少横暴な男神のダスカ、思慮深く慎重な女神イヴァナ。彼らは時を同じくして、ローレダルナンに生を受け、成長する。

 幻の大地シリアカス。この地を目指して、幾多の神々が故郷ローレダルナンを離れ、また多くの命が失われた。大地シリアカスには、他の神を自在に操れるという竪琴が隠されているという言い伝えがローレダルナンには残っている。しかしまた、凶悪な邪竜アロンゾの居住区でもある。魔法使いの女神を母に持つ男神ダスカ。勇敢な戦士である父をもつ女神イヴァナ。
 
 神々の中でも、最も勇敢で武歴のあるダスカ。ダスカは、この幻の大地シリアカスを目指し、女神イヴァナを連れ、邪竜アロンゾの討伐と伝説の竪琴の入手を目指す。

 大地シリアカスに行くまで、邪竜にアロンゾが配下の魔物を使役し、執拗に二人を攻め立てる。幾多のブレス、避けようのない魔法攻撃、ようやく大地シリアカスに到着した男神ダスカと女神イヴァナ。ボロボロになりながら、本体の邪竜アロンゾと対峙する。

 邪竜アロンゾ「そんなボロボロの身体で何ができる?」

 男神ダスカ「・・・・・お前の命と・・・・・伝説の竪琴を奪いに来た!」

 女神イヴァナは、勇敢な父の血を受け継いだ戦士でもある。二人とも、ここまでの連戦で、体力のほとんどを使い果たしていた。立てないはずの足を引きずりながら、剣を杖にし、ようやく立ちあがる。

 女神イヴァナ「・・・・・・お前は・・・・・お前は、父を殺したんだ!!!」

 男神ダスカと女神イヴァナの周囲に闘気がみなぎり、今一度戦意が蘇る。

 2人は絶命寸前まで追い込まれながら、邪竜アロンゾを打倒す。

 邪竜アロンゾにかかった魔法が次第に溶け、邪竜アロンゾの正体が次第に現れる。

 その姿を観た時、男神ダスカは打ち震える。何とそこに横たわっていたのは魔法使いの女神の母であったからだ。どうやら、自身に魔法をかけ、邪竜と化してしまったようだ。

 男神ダスカは母の最期を見届け、その遺体は伝説の竪琴に変化した。

 男神ダスカと女神イヴァナは複雑な気持ちで故郷ローレダルナンに戻る。神々の長にこのことを報告すると、呪われた伝説の竪琴を封印せよとの命令を受ける。

 ここから、男神ダスカと女神イヴァナの伝説の竪琴を封印する旅が始まる。

 



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