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仲買人のような部位 23/45

この記事からの流れです ▼▼▼

今日取り上げるのは、楔部ケツブ
このあたりです ▼▼▼

後頭部のあたりには視覚関係の機能が集まっているのですが、この部位も視覚情報の処理を行います。
ただ『楔部』という名称が気になりますよね。
『鳥距溝』もそうでしたが、脳には「どうして、その名前?」という部位が少なくありません。
で、調べてみると『楔』とは『くさび』のことらしく、要するに『V字型』をしているからみたいです 😊


そして、機能に関しては「中間レベルの視覚処理は、注意やワーキングメモリー、報酬予測などのような、網膜情報以外の情報による調節を受ける」とのこと。
鳥距溝が『魚市場』のようだとすれば、楔部は仲買人でしょうか。
目の前にある魚に対して、季節やトレンドを加味して仕入れる働きにあたるからです。

ちなみに、目から入ってくる視覚情報はものすごい量なので、全部を処理しようとすると、人(というか、脳)はクタクタになってしまいます。
そこで、「まぁ、これはスルーしても大丈夫かな」という情報を選り分けるわけですが、それによって今度はスコトーマ(盲点)が生まれます。
網膜の機能としての『盲点』ではなく、意味づけ上の『盲点』
「あっ、それ、知ってる知ってる」というヤツです。

「知ってるつもり」というか「人は見たいものしか見ない」という原理とも言えるでしょう。
それこそが『習慣の落とし穴』の正体です。


つまり、一旦魚市場にはたくさんの魚が入ってくるわけですが、『いつも売れるヤツ』とか『需要がある魚』という基準でだけ見ていると、どんなに目玉商品があっても気づけないんですね。

逆に、いつもは仕入れないけれど、お得意様から「くじらが絶対に欲しいから、いくらかかってもいいから仕入れて」なんて言われたら、頭の中は『くじら』でいっぱいになります。
魚市場にくじらが出まわるかどうかは知りませんが 😊

ともかく、そうした『意識的な無意識コントロール』がスコトーマの対立概念とも言える『カラーバス効果』です。


自己啓発の世界では、上記のような活動を「状況を変えるために」とか「新しいことに挑戦する秘訣」として語られますが、要するに、そもそも『頭の中』でそんな駆け引きが起きているわけです。

『注文する』って、大事ですね 🌈

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