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岩手町の「新・奥の細道」をめぐる その壱

「新奥の細道」というのをご存じだろうか。
東北地方にいくと、道路からよく「新奥の細道」の案内板が目に付いていて、ずっと気になっていた。

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「新奥の細道」とは、手軽に楽しくかつ安全に、東北の自然や歴史に触れられる自然歩道。
岩手町にも「新奥の細道」が二つあり、そのうちの一つ、「奥の嵐山のみち」を歩いてみた。

岩手町の中心地である沼宮内から、その名の通り景観豊かな嵐山をつなぐ道。沼宮内は、戦国時代に山城があったり、江戸時代には代官所が置かれた場所。

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お城も代官所も今はないけれど、史跡として面影が残る。毎年秋のお祭りでは中心になる沼宮内稲荷神社から丘陵地帯を歩き、田園風景が広がる大久保地区へ向かう。

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水神様が祀ってある。

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町が見下ろせる。つまりは登り。

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しばらく平坦な田園風景。

水路のせせらぎって落ち着くよね。

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両側に植えられた花の道。

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舗装された道から山筋を歩く林道葉木沢線へ。

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林道を歩いていくと、見晴らしのいい峠に。

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まだ運ぶ前の丸太が積み上げられてる。木の匂いがする。

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小川が通る道。

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水芭蕉の群生地。岩手町には水芭蕉の群生地がいくつかあるらしい。


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害獣捕獲用の檻。でかい!

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林道を抜けると、新幹線の高架をくぐって国道4号へ。

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今まで森の中にいたのにがらりと現代の風景。


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最後はカタクリの群生する北上川沿いを歩いて、嵐山へ。

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嵐山、低山ながらもがっつり山道。昔は紅葉の時期になるとその名の通りとてもきれいだったそうだけど、今はなかなか管理が行き届かないそう……。

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展望台でちょっと遅めの昼食をとって下山。

コース長、8.9km。
史跡の町から森の中の林道、湿地帯、山道と自然が盛りだくさん。
写真撮ったりしながら歩いていたらがっつり3時間。

案内板に所要時間約2時間30分程度、と書いてあるが、丘陵地帯に林道に山道に、ここを2時間半で踏破できる人はなかなかいないのではないだろうか……。

派手な場所はないけれど、ゆっくりゆっくり、素朴にのんびり、そしてがっつり歩ける道。

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