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共感力をつけるためには

 皆さんこんにちは、精神科看護師のけーさんです。よろしくお願いします。

・共感とは

 いきなりなんですが!

 皆さんは共感と聞いてどういったものを思い浮かべるでしょうか?

Wikipediaでは共感(きょうかん)は、他者と喜怒哀楽の感情を共有することを指す。もしくはその感情のこと。例えば友人がつらい表情をしている時、相手が「つらい思いをしているのだ」ということが分かるだけでなく、自分もつらい感情を持つのがこれである。通常は、人間に本能的に備わっているものである。と書いてあります。

 簡単に言うと相手が悲しい時は一緒に悲しくなり。苦しい時は苦しい感情を分かち合う。それらの共感力は本能的に備わってるものだということですね。

 普段の生活の中でも共感する!とか逆にその話し共感できないとかあると思います。友達との何気ない会話や相談された時などです。
 
 誰もが経験ある話ですね。

・私の思う共感の違和感

 私がこれから話すことは心のもっと深いところでの話です。心の悩み事や相談をして実際に分かってもらえなかったと苦しい思いをした事のある方も多いと思います。

 例えば友達や親に相談したり、心の不調で勇気を出し心療内科や精神科の病院へ行って医師の診察を受けたが理解を示してもらえなかった。とか淡々と診察されて終わったとか。経験がある方もいるかと思います。

 人には本能で共感できると始めにも書いてありましたが、ではなぜ心の専門職である人が寄り添うことが出来ないと思いますか?

 それは自分の経験にないことだからです。

 現実にもいじめもなくならないし、ハラスメントも自殺者もなくなりません。それぞれが本能的に共感できるのならそれらのことも生まれてこないと思います。

 私は本能的に共感は出来ないと思っています。

 例えば失恋話を聞いて、その経験があれば一緒に悲しむことはできます。しかし、中にはその経験がなく自分の意見を話す人もいます。みんながみんな慰めてくれるわけではありませんよね。

 この事から私の感じた一般的な共感というのは、その人と同じような経験をした事があるかないかで変わってくる。経験がなければ気持ちが理解できないということです。
  
 だからいじめられたことのない人はいじめられた人の気持ちがわからない。挫折を知らない人は挫折をした人の気持ちがわからないということが起きてくるのだと思います。

 でもこれはその経験がないから仕方のないことです。当たり前です。しかし経験がないからあなたの気持ちはわかりません。では相手の心をみることはできないと思います。

 そのため普段の生活の中から共感をしてるつもりで出来てないことはたくさんあると思いますね。

・僕の思う共感とは

 自分のものさしにない感情でも、いままでの自分の似た経験に置き換えたり相手の苦痛を相手の視点で一緒に考えたり、相手の感情に近づけるように想像すること。だと思っています。

 相談内容が自分に経験のない事柄で具体的に例を挙げると、高所恐怖症の人(A)が高所平気な人(B)に相談したとしましょう。

A『私、高い所がだめで観覧車とかデートどころじゃないんだよ』
B『え?なんで?綺麗な景色がみてれいいじゃん』

 と会話をした時に普通の会話に見えますが、恐怖症の本人からしたら真剣な悩みなんです。困っているんですけど自分がおかしいと思って相談しなくなっちゃいますね。

 じゃあどう寄り添えばいいかと考えると、Bは高所は怖くないのでそれを考えても意味がないわけですから、自分の中にある別の恐怖を思い浮かべるわけです。

 閉所が怖いのならそれを想像して『どきどきする』とか『パニックになっちゃう』とか『気分が悪くなるとか』あると思います。

 その感情を想像した上で相手に恐怖感を聞いてみます。それが同じような恐怖感であれば状況は違えどその感情を共有できた。共感できたと私は考えています。

 今回はこの様な例を挙げて紹介しましたけど、自分が経験できる状況は限られますし、全てを経験理解はできません。人の数だけ心はあります。自分が経験してないからと理解できないと考えず、相手の喜怒哀楽の形を探すことで相手の心に少しでも寄り添えたらと思っています。

・共感力を高めるには

①自分の主観ではなく相手の主観で考える

②自分に経験のないことであれば似た感情を想像してみる

③その感情を想像しながら相手に確認してみる

④モヤモヤ等わかりずらい感情は具体的に聞く

④の補足として
具体的に細かく聞くことも大切です。

・例えば『モヤモヤ』の感情は
『胸のどの辺?』『息苦しい』
『喉がつっかえるような』『泣きたくなる』
『喉仏付近を押されてる様な』
『不安感と似ている』『よくわからない』
『突然来る感情』等々
モヤモヤと言っても人それぞれです。なので具体的に聞いてみることも大切ですね。

 今回は共感力という所で書いてみました。これらはあくまで私の考えであるので違うなーと思ったり分かりづらい文章だったと思います。どう思うも個人の自由なので、また別の共感の仕方もあると思います。他人の心に寄り添えるよう日々考えていきたいですね。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。何か質問等ありましたらコメントにてよろしくお願いします。



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