見出し画像

愛と自責。「今」の積み重ね。

“ LEADERSHIP is the fundamental solution “

若者のリーダーシップこそが平和で人々の可能性が最大限に発揮された社会をつくる。美しいVisionに大きなMissionを掲げたAIESECという団体は、私の人生を大きく変えてくれました。

2020年2月11日をもって、私はこの組織から離れることを決めました。この2年間は、文字に起こそうとすると言葉が拙く、ふりかえると映画にもできそうなくらいにいろんなドラマがあって、簡単にはまとめられない、そう分かってはいるのだけれど、絶対に忘れたくない、忘れてはいけない想いや学びがあるので、ここに残しておこうと思います。

とはいえ、1つ1つをふりかえると巻物ができそうなので、ここでは2つにしぼってかきます。(でも結局長くなってしまった…笑)

愛と自責

この2年間、特に2年目の1年で学んだことです。もう1度リーダーをするなら絶対に捨てないもの、この2つが残りました。

画像1

1年目は、ひたすらに必死で、良い意味で盲目的に、目の前のことを信じて走る、そんな感じでした。「家族」のようなチームで、あったかい人たちに囲まれた空間は、私の居場所でした。でも今思うと、そのときは本当の楽しさを知らなかった。誰かの愛のうえで成り立っていて、守ってもらっていたから実現したことがたくさんあったからです。

画像2

2年目は、1つのプロジェクトを率いるリーダーを務めました。背負った期待や責任は想像以上に大きく膨らんでいき、褒めてくれる人に囲まれた人生を歩んでいた私にとって、こんなにも自分は弱っちいのかと、その不甲斐なさや思い通りにいかないことに葛藤する毎日でした。

今でこそちっぽけにみえる悩みだったけれど、あの頃の自分にとっては、生きることがしんどくなるくらいに、人生最大の挫折経験でした。どう見られているのかが怖くて誰にも会いたくなかったし、頼ることや弱音を吐くことも苦手で、でも足を止めると全部が終わってしまう気がして、失望するメンバーの顔を想像しては、自分を無理に奮い立たせて空回りをしていました。

画像3

転機は夏合宿。自信のなかった自分の在り方をリーダーシップと呼んでくれた1回生6人がいて、独りよがりかと不安に思っていた理想も、ちゃんと肩を並べて前を見てくれていた初期メンバーの2人がいて、ああもうくよくよしてらんないなと思いました。そこからあとは、もう時間いっぱい、ひたすら進むだけでした。

" 愛と自責 "

私は当初リーダーになったとき、内部からも外部からも愛されるチームをつくると決めていました。どんなにつぶれそうになっても、時間をわけてくれているメンバーのことを蔑ろにすることは絶対にしなかったし、チームを、事業を愛して誇りに思っていたと自負できます。

画像12

そして気づけば、たくさんの景色が広がっていて、逆にたくさんの愛をみんなからもらっていました。みんなと過ごした時間も、手紙も、プレゼントも、ビデオメッセージも。ただ1人のプレイヤーではなく、リーダーであれたこと、これ以上に幸せなことはありませんでした。

思い通りにいかないことは、山ほどありました。でも、考えるときのスタート地点はいつも自責だったから、変えられた境遇がたくさんあります。求めるんじゃなくて、願うんじゃなくて、影響力をもてていない自分に何が足りないんだろう、と考えられたことで、やるべきことがたくさん見つかっていきました。

画像5

冷静になると、ごく当たり前のことだとも思う。誰かと一緒に活動するにあたって、相手を想って、活動に誇りをもって、自分から変えていくこと、これらが大事なことは言われなくても分かります。でも、このことを身をもって知れたこと、身体に刻まれたこと、それは私にとってすごく大きな変化でした。

「今」の積み重ね

世の中に想像力がある限り、ディズニーランドは完成しないだろう
___ウォルト・ディズニー

この言葉が私は好きで、特に2年目は原点とも言えるくらいに、これからの可能性がどこまでも続いていること、そこにわくわくした初心を思い出させてくれる、大切な言葉です。

夢の国再始動

2年目、チームが9人になって初めてのミーティングで、私は抱負として「夢」という漢字を選びました。たくさん想像して、大きな理想を更新し続けて、どこまでも夢を見続けよう、そう思っていました。

しかし今振り返ると、想像していなかったことがたくさん実現されていました。

それはきっと、目の前に必死だった「今」がたくさん積み重なって、その毎日が化学反応を起こしたんだと思います。

画像7

9人での最後のミーティングでは、この1年を振り返って、「今」という漢字を選びました。遠くを夢を見ていたつもりで、結局は毎日毎日、今を必死に走っていました。

2年目の活動に限らず、振り返れば「今、今日、を大事にすること」が全てにつながっていたと確信しています。今もなお一刻一刻時間は過ぎて、今日が終わっていく。その今日をどれだけ濃いものにできているか、その今や今日の積み重ねが全てをつくっていると気づきました。


ありがとう。

なんだかんだ、この言葉に落ち着いてしまう。

画像8

サーモンピンクに包まれて、どこまでもあったかく居場所をつくってくれた家族のようなチーム、教育プロジェクト。

【0214】AIESECふりかえり

肩を組んで、最後まで一緒に向き合い、走り続けてくれた同期のかっこいいプロジェクトリーダー。

画像10

画像11

朝早くから夜遅くまで、頭をひねって足を動かして、事業への想いをそれぞれがかたちにしていた受け入れ事業局執行部。受け入れ事業局のみんな。

画像12

そして、たくさんのカオスな思い出までも愛おしい、9人誰1人として欠けてはならない、自慢のチーム、夢の国プロジェクト。

挙げていくときりがなく、私は本当に素敵な場所に出会えたと思う。やっぱり、もらったもののほうが多かったです。

ありがとう。組織を離れても目指すものは変わらないし、ここでの時間をただの思い出にしたくないです。いつか必ず、この組織に大きく還元できるような、誇れるリーダーになって、恩を返します。

画像13

We are Leaders to be the KB Mafia.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?