【書籍紹介】スティーヴン・トゥールミン(2011)「議論の技法」東京図書
本書は、英国の哲学者スティーヴン・トゥールミン(Stephen Edelston Toulmin, 1922-2009)が1958年に著した書籍の翻訳本です。分担して訳しているせいか、訳語の統一性に欠けて文章が分かりにくいのが難点です。
トゥールミンは、伝統的な三段論法(「すべての人は死ぬ(大前提)」→「ソクラテスは人である(小前提)」→「したがって、ソクラテスはいつか死ぬ(結論)」)が、そのまま適用できるのは数学の証明程度に過ぎず、現実社会の議論における実用性が極めて