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400文字のダイアリー

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あふれ出る日々の思いを、原稿用紙一枚に収められるよう善処いたします。
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#夏の思い出

原稿用紙一枚分のコラム #007 ~それでも夏はやっぱり終わる~

連日の猛暑のせいか、今年の夏は異様に長く感じる。 「今年の暑さはヤバイねー!」 …って、きっと毎年おなじようなことを言っているんだろうけど(笑)。 そもそも、何を持って「夏の終わり」と呼べるのだろうか。 *** ぼくなりの「夏の終わり」を書き出す。 ・夜にクーラーなしで眠れるようになること。 ・風のにおいがなんとなく「秋のにおい」に変わること。 ・脳内で、スピッツの「夏が終わる」が流れ始めること。 最後の部分について、「何のこっちゃ?」という方は、とにかくこのアル

原稿用紙一枚分のコラム #002 ~僕は動くねぶたを見たことがない青森県民~

青森県民を、誤解している人が多い。 ・スキーがうまい。 ・なまっていて何を言っているのかわからない。 ・実家でりんごを作っている。 …これらは実際にぼくが過去に受けた偏見である。 冷静に文字に起こすと、なんとも荒唐無稽なイメージだが、本気でそう信じている人が一定数存在するから厄介だ。 一応ことわっておくと、ぼくは学生時代にたった2日間のスキー教室しかスキー経験がなかったし、母親のせいで津軽弁はほぼ話せないし、父親は青森銀行一筋のサラリーマンだ。 *** もうひ

原稿用紙一枚分のコラム #001 ~原稿用紙に収まりきらない体験~

原稿用紙というものを、20年以上見ていない。 小学生のころはアレを先生に渡されると 「400文字書いてみろ」 と言われているようで、たいへん気が滅入った。 *** 原稿用紙との格闘における唯一の成功体験は、小学2年生のころ。 自宅から車で一時間ほど離れたところにある、梵珠山(ぼんじゅさん)という山を登頂・制覇した。 標高462m程度の小山で、青森県民の気軽なアウトドア・レクリエーションの場としてはそこそこ重宝されている。 とはいえ、8歳のぼくにとっては壮大すぎる冒