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星の死に方、人の死に方

”世界の教養” 今日は超新星。

超新星とは、星の爆発現象を言うらしい。元の言語はどんな言葉なのだろう。「星」と「現象」は噛み合わない気がしたけれど、人とのシンクロや生と死の揺れを考えていると、星の死である超新星は、やっぱり「現象」なのかもしれない。

超新星の話で素敵だったのは、星は死ぬのに、新しいものを生成するということ。そもそもそんな現象を「死」ということが訳語として正しいのかよくわからなくなるけれど、
ある一生のあった星があり、それがその一生を終えていく。けれど、その最後のところでエネルギーと元素の融合・生成が巡っていくようだ。その果てが、ブラックホールか、爆発か、静かな死か。

これは、人と同じではないか。一生が、吸い込まれるように静かに消えていく死に方もあれば、もがいたり、盛り立てたり、はじけさせて、生と死をぐるぐる回りながらエネルギーをかけていく死への生き方もある。
そして、最期に周囲の人にはわからないように、爆発して死んで何かを残していく人もいれば、まぶしいほどの死の残骸を周囲の人に示して、たしかな新しい何かを生み出して死んでいく人もいる。

どんな死であれ、それまでの一生がそこにはたしかにあり、その星はたしかに輝いていた。

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