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「お金の真実」安田修著を読んでビブリオエッセイ

お家起業だけで生きてきた40年。
高度成長期の申し子世代。ほどほどお金に苦労もせずに、使ってなんぼのバブル時代に大人になり、バブルが弾けたって何のその。
じゃ、この世代はお金ブロックがないのかと言えばそれは違う。
お金持ちは、悪いことをしているか、なんかカラクリがあるに違いない。
ケチはみっともない。
節約なんて貧乏くさい。
つまりは、お金は汚い!!
と、散々言われ、テレビドラマもそんなのばっかり。
セールス=騙して売りつける=詐欺
よって、自分の商品なんて売り込めたもんじゃない。

小さな起業をやり続けてきたのに、今だに真っ当な金額を提示できないでいます。
「家計に優しい教室」
なんて言われて悪い気がしない。
お客様のうまい言葉におだてられ続けてきたのは、なんと売り手側の私でした。
ボランティアは苦手だといいながら、ボランティアみたいなことばかりしてきたんじゃないか。

最近、少しだけわかってきたことがあります。
時給で考えるのはやめよう。
「価値」に見合った代金を頂こうと。

そんなこと、ずっと前から知っていました。
「お金の真実」の前に、これでもかというだけのお金の本を読んできたのですから、目にタコができるほど知っています。

著者の安田修氏は、最近、私が学ばさせてもらっているコミュニティの主宰者です。
「お金のことばかり考えよう」
という安田氏の言葉が頭から離れずに過ごしたこの一年。回り回って安田氏のコミュニティに辿り着き、この「お金の真実」を販売初日に読むことになりました。
中学3年生の息子さんが読んでくれればいいとの思いで書いたという一冊は、私のお金のブロックを外してくれそうです。
ずっとずっと重く引きずってきたブロックを外すことができたら、私も宇宙にだって行けるだろうか。

「お金の本」は、本を読み慣れた人にもなかなか難しかったりします。
この中学3年生に向けた「お金の真実」は、普段は本を読まない大人にこそ読んでほしい一冊です。
私は、すっかり大人になったかつて中学3年生だった子供達に贈ることにします。

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