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本物っぽい偽物~note社の場合

私がしばしばお世話になっている「著作権協会様」の定型文の中に、次のような文言があります。

同時に「なりすまし」「偽物」「フェイク」などの画像やメールなどが出回りまるでカオスの様相を帯びているネット社会。
また、皆様もご存知の通り「偽物メール」なども大量、いや無限に近く飛び回っています。
今や、銀行や郵便局の偽メール、アマゾンやメルカリ、国税庁の偽物請求メール、裁判所からの金品請求の偽メールが出回り、市や都からの偽物メールなど多くの人たちが、混乱しています。
さらに、「本物ぽい偽物」などは何とか見分けがつきますが、「偽物ぽい本物」などはまるで見分けられないという問題が生じています。

本当に、世の中、「本物っぽい偽物」が多いですよね。
この手合に引っかからないように、注意したいものです。

ところで、私がnoteを検索していて、2つ気になった事例がありました。
さすがに名前は出しませんが、少し考えてほしいです。


1.noteから「note」の名称を使った画像の削除要請があった事例

これは、「みんフォト」の事例です。
投稿者本人が「手書きでも許されないのか」「クリエイターの創作の自由は無いのか」と怒っていましたが、第三者として見れば、これはクリエイターに非があるかな……という印象を受けました。

私も商標権については少しかじっただけですが、noteから「削除要請」を受けたのは,「note」という言葉を使ったのではなく、イラストに「note社」のロゴを入れ、かつnoteのコーポレートカラーを使用し、人々に「note社の企画だ」と誤解させるようなデザインだったことが、問題だと感じました。
私が見ても、note社の商標権に抵触するかな、という印象を受けました。

また、御本人が「なぜこれがダメなのか」と疑問を呈していた画像デザインの一つに、見落としたであろう文言が含まれていました。
それは、「人気が集まりやすい記事」という文言。
これは、noteのガイドラインに引っかかる可能性が高いでしょうね。
意外かもしれませんが、note社はこの手の「煽り文句」は嫌います。少なくとも、奨励していません。
それは、随分前の深津CXOの投稿にも現れています。

何がダメかの最終的なジャッジを下すのはnote社ですから、私が色々と書く筋合いではないのですが、安易に「note社」のロゴを使ったり、それを元にデザインするのは、商標権侵害になる可能性が高いと思います。
noteの認知度が上がっているのは間違いないのですが、自分自身のブランディングに安易に「note」の名称を使うのは、考えものかもしれません。
少なくとも、私だったら「自社のブランディング戦略のイメージダウンにつながる」と判断したら、やはり使用停止を求めます。

2.Twitterでのデマ拡散

もはや、「Twitter」と読んでいいのか疑問も残りますが(苦笑)、とりあえずまだ「Twitter」で(笑)。
これも、少し気になった出来事です。

別の方が「note運営」を茶化すネタとして引用されているのを見かけましたが……。


上のキャプチャからもおわかりでしょうが、私はこの「noteクリエイター応援団」というユーザーを既にブロックしています。
ブロックの理由は単純で、単なる「情報商材屋」の可能性が高いから。

私が「note社の偽者」とジャッジした理由は、以下のようなものです。

本人が宣伝している文言が、SEOライティングにおける常識ばかりであること

私も、一応はSEOライターの端くれ。タイトルに数字を入れろ、インパクトのある見出しをつけろなどの手法は、もはや使い古された感もあると言っても、過言ではありません。
厳密に言えば、「広告マーケティング」の手法の一種ですが、少なくとも、noteがそのような宣伝をしているのは、今まで見たことがありません。
やったとしても、noteの公式イベントなどで既に紹介しているはずであり、今更note社が改めて取り上げるメリットがあるとは、到底考えられません。

アカウント取得日が新しすぎる

一番わかりやすかったのが、これです。
確か、アカウント取得が今年の6月だったでしょうか。少なくとも、note社公式のアカウントはもっと古く、また、新たにnote社がアカウントを開設するメリットがあるとも考えられません。よって、偽者。

肝心のnote社員のフォローが一つも見当たらない

こちらは、私の経験より導き出された結論です。
私もそこそこnoteでの活動歴は長く、note社員から「スキ」を押していただいた経験も、何度かあります。
その延長で、Twitter上でも紹介して頂いた経験があるのですが、正式なnote社のアカウントであれば、必ずnote社員のフォローや「いいね」の痕跡が見つかります。
ところが、このアカウントはそうではない。

ただし、私の知っているnoter様なども結構このクリエイターに引っかかっています。人の交友関係までは口出ししませんが、自分の知らないところで「宣伝材料」として使われないように、気をつけて頂きたいです。

3.偽者にも関わらず「本物」として名指ししたら、どうなるか

2の元ネタをnoteで紹介した人ですが、投稿を見る限り、「note社」を名指しで非難していますね。
これは、やめた方がいいと思う。
安易に人を誹謗中傷してはいけないのは、万が一その情報が誤っていた場合、誤認相手から訴えられるリスクもあるからです。

それくらい、言葉というのは重い。

気軽に「言論の自由」を訴える人は、案外その重みに対する責任を持ってくれないですし、いざとなったら「思ったことを口にして、何が悪い」と開き直るのでしょう。
まあ、引用したクリエイターに対しても私は距離を取っていますし、今後も交流するつもりはないのですが、幾人もの知り合いが巻き込まれそうだ……と感じて、Twitterから拾ってきた次第です。

それにしても、本物っぽい「偽者(偽物)」にはくれぐれもご用心を。

#エッセイ
#著作権
#偽者
#note社

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