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歴史こぼれ話

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今まで書いた歴史関連の話をまとめました。 「直違の紋に誓って」を書いた際に、その派生で結構たまっていたので。
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記事一覧

気まぐれ創作裏話⑥~キャラが動く

……って、小説で時々聞きますよね。作者が当初意図したのとは別に、物語が進む内に勝手に成長…

k_maru027
13日前
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気まぐれ創作裏話⑤~優秀な三浦十右衛門

今回は割と早い段階で、「十右衛門からのお手紙パート2」を披露しました。 前回のパート1(…

k_maru027
1か月前
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奇っ怪極まる水戸藩~尊攘思想と派閥争い(後編)

前編は「尊王攘夷思想の誕生」について、中編は「水戸藩内の派閥争いの系譜」について、解説し…

k_maru027
1か月前
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奇っ怪極まる水戸藩~尊攘思想と派閥争い(中編)

前編では、「攘夷思想」の発祥とその分類について解説しました。今回は、 前回の続きとなりま…

k_maru027
1か月前
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奇っ怪極まる水戸藩~尊攘思想と派閥争い(前編)

現在連載中の「鬼と天狗」も、鳴海が番頭に就任すると同時に、水戸藩の動きもいよいよきな臭く…

k_maru027
1か月前
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文久の改革における助郷制度の意義

拙作「鬼と天狗」の時代背景には、「尊皇攘夷運動」の盛り上がりがあります。さらに、たびたび…

k_maru027
1か月前
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今更知った事実

本業の締め切りも無事乗り切ったので、次話「虎落笛」についてのリサーチ中です。 ところで、今更なんですが……。 慶応4年6/16日戊辰戦争真っ最中の折に、茨城県の平潟に西軍(新政府軍)が上陸します。「直違の紋~」でこの場面を書いたとき、不思議だったんですよね。 茨城県のこの辺りは「水戸藩領」だったはずで、恭順した水戸藩に、なぜ西軍が攻め入ったのか……。 ご覧のように、いわきとの境の町ではあるのですが。 *** その謎が、「鬼と天狗」の天狗党の動きを追っていて、解明されま

麻疹は怖い

少し前のやらぽん塾長さまの記事で、現在麻疹が流行っていることを知りました。 やらぽん様の…

k_maru027
1か月前
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気まぐれ創作裏話④~八月十八日の政変の舞台裏~波山義挙前

只今、毎月1話ペースで更新中の「鬼と天狗」。 スローペースですが、プロット自体は割と早くか…

k_maru027
1か月前
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ラジオで紹介されることになりました

現在連載しているのは「鬼と天狗」ですが、昨年連載していた「泪橋」。 こちらについて、何と…

k_maru027
3か月前
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リードミス?

個人的に、「うーん」と首を捻ったのが、数日前のこちらの記事。 半分事実でもあり、半分虚偽…

k_maru027
3か月前
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気まぐれ創作裏話~③仲良しの二本松藩と大垣藩

もう少しでカクヨムコンもフィナーレを迎えます。 →「鬼と天狗」を出しています。 まあ、今…

k_maru027
3か月前
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松明あかし俳句大会

今年も無事、「一般の部」で入選しました! 実は先日図書館の人と少し話した際に、「多分桔槹…

k_maru027
3か月前
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気まぐれ作話裏話②~三益講

小難しい?経済のにほひが強かった「針道の商人」ですが、書いている当人も、「宗形善蔵、癖が強すぎ^^;」と思った話でした。 ところで、作中に出てきた「三益講」ですが、これは東和町史に収録されていた三春藩の話をベースにしています。 名称は、東和町史の解釈によると「三益=三春」の暗喩だそうですが、私は「借りている人」「胴元」「他の人々」三方に益がある、との意味も含んでいる……と解釈しています。 もちろん、「三春藩」の意味も含んでいるでしょう。 よく、この頃のお侍様は「借金だらけ