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歴史こぼれ話

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今まで書いた歴史関連の話をまとめました。 「直違の紋に誓って」を書いた際に、その派生で結構たまっていたので。
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記事一覧

二本松探訪記~2024.8.3(前編)

7/29に墓前祭のために二本松へ行ってきたばかりだというのに、またしても二本松へ足を運んでき…

k_maru027
1か月前
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常陸太田との二重の縁

いよいよ、二本松軍も太田の守備につきました。ここまで、「神勢館の戦い」とは別に、御家老(…

k_maru027
2か月前
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気まぐれ創作裏話⑩~神勢館の戦い

鬼と天狗の『掃討』の後半のメインである、「神勢館の戦い」(二本松藩ver)。 実は、二本松藩…

k_maru027
2か月前
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人智を越えた奇跡④

本日7/27は、明後日の「二本松落城の先触れ」として、本宮・糠沢戦争で多くの二本松藩士が戦死…

k_maru027
2か月前
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気まぐれ創作裏話⑨~ランチェスターの第2法則

イケイケの武闘派のイメージが強い?なるみん率いる二本松藩五番組。 緒戦ではあまり大きな戦…

k_maru027
2か月前
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人智を超えた奇跡3

「3」と書くからには、「1」も「2」もありました。 実は、現在連載中の「鬼と天狗」に関し…

k_maru027
3か月前
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気まぐれ創作裏話⑧~謎の「三本木鎗三郎」

現在、鬼と天狗の最新話「筑波挙兵」を半分ほどまで書き進めたところです。度々中断していますが、いよいよメインテーマである「天狗党討伐」に動き出したわけですよ。 ところで、最近は二本松藩だけでなく「守山藩」の動きも追っています。 昨年末に入手した「樫村日記」は、当時の当地(郡山近辺)の「天狗党」の動きや藩政事情を知るにはもってこいの史料なのですが、その中で気になっていた人物がいました。 それが、「三本木鎗三郎」です。 樫村日記の中では時々「三本松」表記も出てきて、割と執筆者

気まぐれ創作裏話⑦~守山藩の立ち位置

拙作、「鬼と天狗」で当初からは大きく立ち位置を変えたのが、「守山藩」です。 以前にこちら…

k_maru027
4か月前
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気まぐれ創作裏話⑥~キャラが動く

……って、小説で時々聞きますよね。作者が当初意図したのとは別に、物語が進む内に勝手に成長…

k_maru027
5か月前
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気まぐれ創作裏話⑤~優秀な三浦十右衛門

今回は割と早い段階で、「十右衛門からのお手紙パート2」を披露しました。 前回のパート1(…

k_maru027
5か月前
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奇っ怪極まる水戸藩~尊攘思想と派閥争い(後編)

前編は「尊王攘夷思想の誕生」について、中編は「水戸藩内の派閥争いの系譜」について、解説し…

k_maru027
6か月前
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奇っ怪極まる水戸藩~尊攘思想と派閥争い(中編)

前編では、「攘夷思想」の発祥とその分類について解説しました。今回は、 前回の続きとなりま…

k_maru027
6か月前
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奇っ怪極まる水戸藩~尊攘思想と派閥争い(前編)

現在連載中の「鬼と天狗」も、鳴海が番頭に就任すると同時に、水戸藩の動きもいよいよきな臭く…

k_maru027
6か月前
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文久の改革における助郷制度の意義

拙作「鬼と天狗」の時代背景には、「尊皇攘夷運動」の盛り上がりがあります。さらに、たびたび鳴海が守山藩の三浦平八郎と対峙するきっかけとして、「助郷制度」も取り上げてみました。 各種の助郷免除運動に鳴海が巻き込まれる設定はさすがに創作上の出来事なのですが、郡山で起こった助郷免除運動そのものは、史実として記録が残されています。 ところで、「文久の改革」や「助郷」とは、一体何なのでしょうか。 文久の改革とはまず、幕末期に起こった幕政改革として、「文久の改革」の概要を押さえておかな