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上司部下プレイ

上司からどうでもいいような理不尽なことを言われた時、心の中ではイライラしながら「はい、分かりました」とか「仰る通りです、申し訳ございません」などと答えている人は結構多いと思う。中には反発する人もいるかもしれないが、サラリーマンである限り私は前者の人間を応援したいと思っている。なぜなら上司に嫌われて良いことはほとんどないからだ。そして同時に上司に率直に自分の意見を伝えたとしても分かってもらえる可能性はかなり低い。話し合うだけ時間の無駄。上司を納得させる必要があるなら、客先に言ってもらう、上司のその上司に依頼する、秘密を握り操作するなど、他の手段を講じる必要がある。

話を戻すと、上司から理不尽なことを言われてイライラしたらまずこう考えよう。「上司部下プレイが始まった」と。そうこれは感情に関係なく「仰る通りです」「私が間違っていて貴殿が正しい」など思っていないことでも言って最後は上司を笑顔にする遊びなのだと。対話ではなくゲーム、規定演技、ミニコント。

ただしこれが通じる上司も最近は少なくなってきているので注意が必要。「上司部下プレイと思ってやりとりしているな」と勘付くような人の場合はやってはダメ。勘付かない上司であればもはや天然記念物級なので逆に愛してあげるべき。(今の会社にこのような上司はいない)

同じことは、元請けと下請けの関係でも言える。現場作業に入ると、元請け-下請けの関係でも下請けが元請けに厳しく言ってくることがある。別にどっちが上でもなく一緒に仕事をするパートナーなのだが、そういう時はこのやりとりを「元請け下請けプレイ」と捉えて楽しむべし。「はい、申し訳ございません」「そのやり方最高ですね」「やはり他の職人さんとは腕が違います」「コーヒー買ってきました」など。本当にそう思っていることに越したことはないが実際本音は関係ない。我々のゴールは職人と対話することではなく職人に気持ちよく仕事をしてもらって仕事を完遂することである。

いつも先を見据えて自分のつくりたい未来を実現するために最短ルートを走ろう。それが「上司部下プレイ」であり、「元請け下請けプレイ」なのだ。もちろんあまり推奨できることではないことは分かっているが、所詮は他人。分かり合えない人と向き合おうとして病んでしまうよりも「プレイ」と思って楽しむ方がきっと仕事も人生も楽しくなる。

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