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どうやって組織を動かすか

メンテナンス体制の整備について、部長から進めるように言われたものの実際にどうやって進めていいのか分からない。いつも相談している課長に相談するも「実際のうちの人間を二人選任で置くだけの売上はないから難しいと思う。地元のメンテ会社を買収するのが一番早いんだが、売上が低迷している中それも難しい。どうしたものか」。メンテを担当しているグループリーダーに話をすると「メンテは定期的に前もって決めておくもの。緊急対応に多少時間がかかってしまうのは仕方ない。基本的にはウチの人間がいってやるべき」と。現状を伝えてもウチ目線の回答しか返ってこない。

自分が担当している現場でウチの体制不備のせいで稼働率が落ち、経営がうまくいかなくなるのは絶対嫌。責任は自分にある。社内に対して怒りばかりこみ上げてくるのだがどうやって話を前に進めていいか分からない。ウチは保守的な会社なので新しい仕組みをつくったり、今までと違うことをやろうとはすぐにはならない。それに加えて今の部にきて1年9ヵ月。在籍歴でいうと下から3番目の平社員からの話を真に受けてもらうのは難しいということも分かった。

私はお客さんに相談することにした。恵まれていると思うのは、ウチの社内事情も理解して頂いた上で「こう動いた方がいい」とアドバイスしてくれるということだ。結果として、お客さんの名前を前面に出し会社に対して抗議することとした。この方法をとることにした理由は、1年9ヵ月在籍してウチの会社が重い腰を上げるポイントがそこにあると思ったから。必要な部品がなかった時に海外まで人が取りに行く。明らかにおかしい機械不具合の対応は数知れず。いずれもお客さんからのクレームによってやっと動いてきたことがほとんどだ。

アクションを起こすための起爆剤と同時並行で目指すべき姿を明確にして、段階的な目標を設けて、期限を区切る。これを自分の上司だけではなく他部署も巻き込んで進めていく。こういったことはおそらく今の部署でも先輩がやってきたことで、私はそれに乗っかって与えられた役割をこなしてきただけだったのだと思い知る。

ここから主に社内に対して時に誰かに嫌われることも覚悟して前に進めていく。嫌われること避けてきた自分にとっては億劫なことだ。またお客様からクレームが入ることで自分の評価も下がるだろう。これも嫌だ。でも、私は次のような気持ちなので乗り越えられる。

誰もやったことのないことは正直やってみないと分からないことも多いので、カタチにしていかなければならない。新しい取り組みはお客様にとってはもちろん必要で、ウチとしても良いものになる。

自分は(小さいけど)チャレンジしている、チャレンジの先に成長がある。

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