見出し画像

STOP!ナナメ歩行

人込みをナナメに歩いて横断する人が嫌いだ。

(普段人込みを歩かない人は、まったくわからないかもしれませんが)


省エネで横断したいのか知らないけど。


そもそも、人込みをスムーズに横断するには、

かなり高度なテクニックを要する。


瞬間的に、歩行者の流れを読み、

判断と行動をすばやく繰り返して、

人の合間を縫わなければならない。


それができて、

はじめて都会人として認められると言っても過言ではない。


慣れない頃には、

割り込むタイミングをつかめず結局直進したり、

歩行者の行く手をおもいっきり阻んで舌打ちされたりする。


そんな悔しい思いを何度も何度もしながら、

身に付けていくものなのだ。


それなのに、だ。


ナナメ歩行横断人たちは、

徐々に、徐々に、自分の行きたい方へ歩みを寄せ、

周囲の人たちの戸惑いもものともせず、

何食わぬ顔で進んでいく。


しかも、それが都会人の上級テクニックだと

勘違いしているきらいさえある。


ナナメ歩行横断は、

都会人がひた隠しにする

譲り合い精神を無理やり引っ張りだして、

どうにかこうにか成り立っているのだ。

テクニックなんかじゃない。


まったくもう。

書けば書くほど怒りが込み上げてくる。


そう、ワタシは今朝もナナメ歩行横断の被害に遭い、

少しご機嫌がナナメ歩行横断中なのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?