おもい

夜空の星を集めても
月の光を注いでも
日の光を磨いても

足りることはない

風の歌を留めても
水の舞を廻らせても
土の語りを響かせても

足りることはない

あらゆるものに託し
あらゆるものに例え
あらゆるものに重ね

しかし
正しい姿はいずれにもなく

言葉にも
旋律にも
行動にも

伝える術は見つからず

抱えたまま
途方に暮れながら
天を仰いだ

思い
想い

おもい


#詩

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