結局麻雀は、一生試行錯誤するものだから

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最高位戦classicルール(※)です。

トップ目で迎えた南1局
親のリーチを受けてどうしますか?

(※)一発裏ドラ無し、ノーテン罰符も無し
アガリ連荘ルールですので流局したら親が流れます。

いくらドラ2のチャンス手とはいえ「トップ目vs親リーチ」しかも流局OKの最高位戦classicルールです。

僕だったら一旦3sを切りそうです。
しかし、牌譜主の選択は全く違いました。

牌譜主の選択は6pプッシュ。
いやこれ、なかなか押せなくないですか?

少し変則的な河に見えなくもないけど
アガリ連荘、リーチ後流局損の最高戦classicルール。

それなりの手は入っているだろうに・・・・

次に引かされたのは初牌の西。
結論から話すと、牌譜主はこれもプッシュしてます。

まるで力むことなくフッと、本当に安牌かのようにノータイムで置いたのだ

当時の観戦記にはそう書かれていました。
本当に、一瞬の躊躇も無く打ったのでしょう。

なんて図々しいリーチなのか

舞台は11年前の最高戦classic決勝

リーチの主は鈴木たろう。
放銃した西家は、なんと自分でした。

で、この時のポイント状況はというと――

木原 +39.3  
鈴木 ▲12.3  
川上 ▲12.6  
佐藤 ▲14.4

トータル首位やないかい!


ちょっと頭イカれてますねw 今では全く考えられない、狂人のような押し引きをしていました。 

叩くときは徹底的に叩く

当時の僕は若気の至りというべきか
こんな風に競技麻雀を打っていたんだと思います。

あれからもう11年が経ちました。プレイスタイルも、麻雀に対する考え方も、たいぶ変わったと思います。

贔屓目かもしれませんが、あの頃よりは麻雀スキルも上達したはずです。しかしその結果、どうだろうか?

ここ数年、競技麻雀で全く成果が出ていない

逆に当時のほうが、直近で何度も決勝に残ったり、翌年雀王を獲得したりで、よっぽど結果を出せていました。

単純に当時が上振れだっただけなのか
それとも周りのレベルが上がったせいなのか
あるいは昔の打ち方のほうが良かったのか

その理由、全てが該当するのかもしれない。
それは自分にはよくわからないけれでも

そうやって一生試行錯誤しながら麻雀を打っていく

人間は麻雀の神になることはできない。

神にしかわからない答えを追い求めながら、少しでも近づけるように一生試行錯誤するものでしょう。

もう過去に戻ることはできません。
昔のような打ち方は今となっては出来ないけれど

「麻雀人生で今の自分が一番強い」と思えなければ、競技麻雀プロなんて引退した方がよいだろう。

あれから11年、昔とは違った
少しづつ積み上げてきた、新たな自分の麻雀で

最高位戦classic決勝。
再度頂点を目指したいと思います。

1日目 実況・小宮悠 解説・村上淳

2日目 実況・中里春奈 解説・土田浩翔 堀慎吾

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