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ギャンプルの還元率はどうやって決めているのか考えてみた

宝くじの還元率は46%ということです。これは1万円払ったら、平均すると4千6百円戻ってくるということです。

この宝くじの還元率ってどうやって決めているのでしょうか?宝くじとはいえ商売なので、一番利益が高くなる設定にしているはずです。

それではギャンブルの還元率について考えていきます。

◆ギャンブルの還元率を比べてみる

はじめに主要なギャンブルの還元率を確認します。

  • カジノ   :95%-99%

  • バチンコ  :80% - 85%

  • 競馬    :75%

  • 競輪    :75%

  • サッカーくじ:50%

  • 宝くじ   :46%

  • ロト6   :45%

みごとに差があります。それぞれのギャンブルが利益を最大化しているとします。するとなぜこんなに還元率の差が生まれるのでしょうか?なんでみんな還元率が高いギャンブルを行わないのでしょうか?

◆ギャンブルの難易度で比べてみる

並べてみると還元率の高いものは難しくて、低いものは運で決まります。

カジノのポーカーやブラックジャックは確率計算です。手札を元に確率計算できる人が強いです。その意味で実力勝負のギャンブルといえます。

一方宝くじとロト6は実力が絡むことはありません。完全に運任せのギャンブルです。

中間に位置する競馬や競輪は、知識はあると有利です。ですが運任せの部分も大きいです。還元率が中間になっているのも頷けます。

サッカーくじも競馬と同じ難易度と思っていたのですが、50%と宝くじの還元率に近いです。これは何ででしょうか?

調べてみるとBIGという完全に運任せのギャンブルとtotoという自分で設定できるギャンブルがありました。売上を見るとほぼBIGで、運任せの宝くじに近いため還元率が50%というのにも納得がいきます。

自分に置き換えてみると、「カジノだと頭のいい人に負けるから勝てそうもないなー。宝くじの方が可能性があるから宝くじを買おう!!」と考えます。そういった感覚的な意味でも、運の要素が強いほど還元率が低いという仮説はあってそうです。

法則:還元率が高いほど実力勝負

独立行政法人日本スポーツ振興センターの資料より

◆賭ける相手で比べてみる

運と実力以外の要素はないでしょうか?

カジノは対面の人との対戦です。
競馬・競輪は第3者同士で戦っています。
宝くじは誰とも戦っていません。

戦う相手との距離感が近くなるほど還元率が高くなっています。

それではパチンコはどうでしょうか?人と戦うカジノと離れた場所で戦っている競馬のちょうど中間ぐらいの距離感です。還元率も中間なので、この仮説もあっていそうな気がしないでしょうか?

法則:賭けの対象との距離感が近いほど高還元率

◆時間で考えてみる

カジノは瞬時に結果が帰ってきます。競馬や競輪は数十分かかります。宝くじは数日です。賭けてから結果が返るのが早いほど還元率が高いということがわかります。

これはおもしろいですね。どのギャンブルを選んでも、同じぐらいの時間を楽しむことができるようになっています。

法則:早く終る賭けほど高還元率

◆まとめ

以上の内容をまとめると次のようになります。これを元にすれば、新しいギャンブルを考えられます。

還元率が高く、時間が短い高回転のギャンブルを作れないか? と考えたのですが、結局ギャンブルする人の資金に依存してしまいます。ですので時間あたりで考えると同じぐらいの収益のギャンブルに落ち着きます。

では何で難易度と距離感の要素も一定の法則があるのでしょうか? 難易度と距離感は、高回転するために必要な要素です。じゃんけんの賭けを1時間連続なんて、飽きてできませんよね。熱狂して賭け続けてもらうために、適度な難易度と距離感があるギャンブルが残ったのではないかと想定しています。

一つもやもやしたのが、カジノのルーレットです。ルーレットは運要素で難易度が低いので、還元率は低いはずと想定していました。ですが、調べてみたら95%以上もあるのです。

理由として考えられるのは客寄せパンダです。夫婦でカジノに行ったときに、ギャンブルに関心のないパートナーのために用意しているのではないでしょうか? 奥さんがカジノはつまらないから帰ると言ったら、旦那さんも帰らざるえなくなります。そのために運の要素で楽しめて、長くいてもらうことを目的にしているのではないかと仮説をたてました。

今度カジノに行く機会があったら観察してみたいと思います。



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