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アイアムアヒーロー

大泉洋主演の映画、アイアムアヒーローを観た。今更。

2015年のサバイバルホラー映画だ。

原作は花沢健吾さんの漫画で、ビッグコミックスピリッツで連載されていた。既刊22巻で物語は完結済みである。

映画は、ストーリーをなぞる形で、御殿場アウトレットモールの戦いを中心に描かれる。

以下、ネタバレ感想。



ゾンビものということで、バイオハザードぐらいしか観たことがなかった自分には、日本のリアルな生活空間にZQNと呼ばれるゾンビのような感染者が大量発生するという風景が結構ショッキングだった。

似たようなもので、実写版映画「寄生獣」を観たのだけど、それに近しい雰囲気が少々あった気がする。

主人公の恋人がいきなり感染するという展開は原作と流れは踏襲しつつも、演出でだいぶ違うようだった。だが、ドアポストから覗く画が、めちゃめちゃ不気味で恐ろしく、夜中に一人で似たこともあって、結構自分の心臓の音が聞こえた。

何より、普通に話していた人間が突然豹変し、襲いかかってくるという演出はかなり怖いものがある。序盤の流れの中で、一瞬、うちの家族は大丈夫だろうか?なんて現実が曖昧になるほど臨場感のある映像だった。

役者としては、有村架純を贅沢に起用しているのが面白い。ほとんどセリフが後半ないにも関わらず、存在感があった。有村架純の佇まいだからこそ、観ている側もなんとかしたいと思うのだろうとも思った。主人公が「守りたい」と思っていることに感情移入できたし、説得力があった。

序盤はホラー。日常に溶け込む不気味さを味わうことが出来、終盤は、ゾンビにぶっ放すショットガンの連射シーンは見どころだが、なかなかにグロテスクだったので、注意が必要。

思いっきり続編を匂わすラストだったが、果たして描かれる時が来るだろうか。もしあるなら観てみたい。

漫画も面白そうで、読んだことがなかったので、まとめてどこかで読破したいと思う。完結しているというのがまたいい。


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