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words of curse

随分と慣れはしたのだけれど、負の言葉を一方的に吐かれることには辟易してきた。

私のポリシーは、「その日、一日を最高の一日にする」という至ってシンプルな行動理念。朝起きて、今日も最高の一日にするぞ、寝る前に、今日も最高の一日だった。それがどんな一日だったとしても、そう思うことにしている。

すると自然に、一日を大切に過ごそうとするし、何か嫌なことがあったとしても、それも何か意味のある出来事であり、学びを得た一日だったと納得して眠りに落ちることができる。

「最高の一日にしよう|最高の一日だった」

これは、私にとって生きる指針でもあり、祝福に満ちた幸福の言葉だ。

ところが。

定期的に真逆の言葉を向けてくる人物がいる。

彼女は、1年半ほど前から大きなストレスにより、メンタルに支障をきたしたようだ。ようだ、というのは特にそういった精神科に通うようなことを拒んでいるからだ。

ホルモンに関する病気を元々持っていたのだが、ホルモンバランスが崩れたことによって、特に他の人に向かって強く当たるようになるという特徴がその病気にはあるそうだ。ただし、長年通っていた主治医から、つい先日完治したとのことだ。

それでも彼女はふとした瞬間にこう言う。

「あなたは今日も最悪だった」

私が然るべき仕事をし、食事を用意し、子供たちの世話をし、楽しそうに一日を過ごしていると、突然不機嫌になり、そのような敵意に満ちた言葉によって私の胸を刺してくるようになった。

ストレスが限界に達するまで我慢している。それなのに気づかず楽しそうにしている私が許せないそうだ。

そう言ったにも関わらず、何もしてくれないあなたは最悪だ。

それが彼女の主張だ。

これからどうしていこうなどと言う言葉もなく、何も行動に移さない、そんなあなたは最悪だ、と彼女は言う。

そんな彼女は日中、ずっと自室にこもっていたのだが、珍しいことではなく、そんな辛そうな自分に何か外側から自分宛に助けが来るのを待っていた、そう言うことらしい。

確かに最悪かもしれないが、まるでハリネズミのように突き刺さるその心にはかける言葉もない。ただ、家族としてずっと一緒にいるしかない。

そこにいることを認め、そこにいることで良しとする。

このような精神状態の彼女に何かを言って傷つけたことは数知れない。今では、何も言わず、ただ呪いの言葉を吐かせることで、私を悪者にし、自己肯定感を上げてもらう。そうして、心のバランスを保っていただくことしかできることはない。

これまで私が病院に通った上で打った数々の手段は水泡のように効果がなかった。

今は祈ることにしている。

呪いの言葉を浴びて、幸せを祈る。お互いが生きていることに感謝をする。

ただそんな生活を繰り返している。

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