4058 トヨクモ

サイボウズ系のスタートアップが上場した会社。kintone関連サービスと安否確認サービスが主力。サイボウズのおまけみたいなサービスだからなのか、安否確認サービスも含めて成長余地が小さいと思われているからなのか、トップラインの成長率40% overの銘柄の中では断トツで割安。会社予想に対するPERは約40倍。先日発表された1QのEPS×4をベースにしたPERは約25倍。

1Qは広告費が控えめだったのでEPSが大きく見えているだけですが、それにしても安いな、という感想。ちなみに決算動画等でも2Q以降で広告費を使う意向であることを明言されており、1QのEPS×4で年間のEPSを推定するのは間違いです。

ちなみに1Qの広告費は60百万円で、広告費+営利は269百万円。
昨年度の2Q、3Qではワクチン接種による特需が含まれているとのことだったので、特に6月(2Q最終月)、7月(3Q開始月)は売上成長率が30%程度に鈍化する見通し。これらの情報から2Q以降の売上高を予想すると、
2Q:473百万円
3Q:511百万円
4Q:551百万円
1Qの売上が439百万円だったので、年間で1,974百万円。会社予想が1,890百万円なので大きな乖離なし。営利+広告費の売上に対する比率は60%程度なので、売上を1,900百万円とすると1,140百万円。これの0.65倍を純利益とすると、純利益は741百万円。今の時価総額は142億円なのでPER19.1倍相当。

もちろん広告費は使うので上記の見た目にはならないのですが。

kintone連携サービスと安否確認サービスが主力サービスで、ともにTAMが不明というか不安があるのが株価が上がらない最大の原因かもしれませんね。サイボウズ自体の時価総額も現在は500億円弱ですし。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?