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足を引っ張り合う粗探しゲームをしない【世論が話題のニュースを綴る05/僕の仮説82】

■国葬議論も指導議論も堂々巡り

資本主義は足の引っ張り合い。

9月11日、国葬の国会放送を見て思った。いくらお金がかかる。そのお金は国民の血税だと野党が主張し、詳細な情報を求める。

一方、国葬にかかる費用を提示しているのは現状で把握している範囲内と予測に基づくものであり、変動する可能性があると、与党は説明する。

すると、野党は安倍晋三元首相が統一教会に関与していた事実を持ち出し、政治と宗教の問題を突きつける。与党は「安倍晋三元首相が亡くなっており、すべての真相を明らかにはできない」と語った。

こんな議論を国会で白昼堂々繰り広げる日本は、果たして大丈夫なのだろうか。

数週間後、イギリスのエリザベス女王が亡くなった。国葬に続き、礼拝堂でも葬儀が行われ、公開安置された。その4日間に約20万以上の人が別れを告げに訪れたという。

内部事情まで詳しく知らないが、少なくともイギリスが国会で揉めているような報道は目にしていない。日本が国葬で揉めている映像は、世界に発信されている。この差は一体何なのだろうか。

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