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失敗の伝え方で、挑戦できる子は育つ【Weekly Column】

失敗しても他人は何も失わない

サッカーの実力を高めるには、コーチが選手の成功と失敗にどう目を向け、どのような対応をしたのかが鍵を握ります。

指導に必要不可欠なのは、成功と失敗の両面にアプローチすることです。成功を取り上げるだけでも、失敗に注意を払うだけでも選手の個性を伸ばせません。

コロナ禍により情報化社会が一気に進み、スポーツ界に理論的な指導が広がるなか、コーチが選手に対して暴言暴力をふるったニュースをたびたび目にします。

1つの失敗を大袈裟にフォーカスし、選手にさまざまな言葉を浴びせているうちにコーチが暴走し、結果、人間否定をするような言動行動をとった話題が消えません。

選手と上下関係を構築することでしか指導できないコーチは、今も数多く存在します。

コーチは先生であり、親であり、きょうだいです。その時々で選手との関係をカメレオンのように変化させながら、いろいろな心と頭のドアを開いてあげることが大切です。

選手が失敗しても、コーチは何も失いません。しかし、選手は失敗しなければ、成功のヒントは得られません。練習では、多くの成功体験を得るために多種多様な失敗を体感しましょう。

そこで、成功への解決策をたくさん蓄積することが重要です。

そして、試合では練習で得たものを使いましょう。たとえ失敗しても、また練習で解決策を見つけたらいいのです。コーチは「試合→練習→試合……」とそれぞれのモチベーションに変える指導を行うことが役割です。

失敗を実力の良し悪しとして評価する考え方や採点方式を、コーチはもう卒業しましょう。

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