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相手といい関係をつくる。【週一ジュニアコラム04】

▼いい関係を築くポイントは?

子どもやお母さんお父さんといい関係を築くにはどうしたらいいでしょうか?

ジュニアのクラブ、あるいはスクールの経営・運営においてコミュニケーションに対する課題解決は最重要事項です。それは互いにいい関係を築くため、コミュニケーションが最良の手段だからです。

指導者として、対面で意志を通わせ、温度を伝え合うコミュニケーションは日頃から実践することです。ジュニアスポーツの場合、大勢の子どもを指導し、多くのお母さんお父さんとコンタクトをとらなければなりません。

メディアでもよく取り上げられるのが「全員と密なコミュニケーションをとることが難しい」という悩みです。もう少し指導者サイドから掘り下げると『平等性』という課題に多くの人がぶち当たります。

また、コミュニケーションをテーマにするとよく相談されるのが「コミュニケーションが苦手です」と、指導者自身の根本的な悩みです。この2つに共通するのは、コミュニケーションの悩みが「個人スキルに起因している」ことです。

つまり、これらを解消する場合、マインドを変えるような取り組みが必要になります。また、とても時間がかかる特徴を持っています。そして、多くの人が自分自身を変えようとして失敗することが後を断ちません。

そもそも人間の性質に関わる領域はそう簡単に変えられるものではありません。もう少し突っ込むと相談を受けた相手も「本人が変わること」に直接関与できることは少ないので、マインドを変える取り組みは優先順位が低いことを理解しなければなりません。

時間は子どもにとっても同じように過ぎ去る貴重なものです。指導者が時間のかかる手段を選択し、結果として子どもの時間を大きく奪うのはいかがなものかと思います。

コミュニケーションを語るとき、その対象は1対1、あるいは少人数グループであることが前提にあります。それを前提としたテクニックやスキルを紹介する傾向にあることを把握すべきです。当然、それらを対象に実行すると有効なケースが多いことを知りましょう。

ここに気づき、コミュニケーションの心得を学ぶだけでも随分楽になります。コミュニケーションは人が増えるほど発信する側が相手に集中できない特性があります。

だから、「全員に伝えるのは不可能だ」と少し取捨選択してターゲットを絞ると、熱量がこもって結果的にそれ以外の人に伝わることになるかもしれません。

素敵な現場ライフを!

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