ジュニアサッカーを支える街クラブに求められているのは"持続可能な居場所"づくり。 【筆者の思考整理帳02/僕の仮説20】
私たちは自粛期間に何を学んだのだろうか?
非常事態宣言直後、約2週間、日本サッカーの根幹を成すジュニアの街クラブがほぼ機能不全に陥ったことは間違いない。選手と会えない、指導ができない、月謝が入らない…。過去、誰も経験したことがない自然の脅威に、多くのコーチが一時的に思考が停止した。
あらためて再認識したのは、自然界の前に人類は無力であること。そして、人間社会は自然界の一部であることを再確認させられた。私たちが日頃行う社会活動は、自然という前提条件が大きく関わっている。たとえば、雨が降る、台風が来る、雪が舞う…。そんなとき、社会機能は麻痺することが多々あるが、いつの間にか私たちの意識からはなくなっていた。
当たり前だが、私たちは自然環境に合わせた生活を送っているのだ。
毎日、自分が中心に動いていると思っているが、実は"自然環境"という条件にかなり左右された日常を過ごしている。だとすると、自分たちが心地よく生活をするために、まず考慮すべきは自然を意識することではないかと、私は感じている。
たとえば、雨の場合、曇りの場合、雪の場合、気温が高い場合や低い場合…これらの自然条件によって生活様式を備えるのが、日常の営みを行う上で最も理に適ったものではないだろうか。
少し前置きが過ぎたが、この自然環境の条件を"街クラブのリズム"に組み込むと、「晴れ、雨、雪、気温が高い低いなど」は指導プランの中に取り込んでおくべきことだと、私は考えている。
写真提供=佐藤博之
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